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[[File:海上保安庁しきなみ明石港P5113851.jpg|thumb|250px|巡視艇 しきなみ([[兵庫県]][[明石市]]明石港)]]
 
'''巡視艇'''(じゅんしてい)は[[海上保安庁]]が運用する船舶のうち、基地周辺海域における任務に従事する小型のもの<ref name="kokuji">「海上保安庁の船舶の番号及び標識」(昭和24年海上保安庁告示第36号)</ref>。
 
== 概要 ==
海上保安庁の船舶の区分については「海上保安庁の船舶の番号及び標識」(昭和24年 海上保安庁告示第36号)によって定義されており、同告示によると、'''巡視船'''は「主として法令の海上における励行、海難救助、海洋の汚染及び海上災害の防止、海上における犯罪の予防及び鎮圧、海上における犯人の捜査及び逮捕その他海上の安全の確保に関する事務に従事するもの」と規定され、'''巡視艇'''は「主として、基地周辺海域における上記(巡視船)の事務に従事するもの」とされている<ref name="kokuji"/>
 
[[巡視船]]と違い、事件・事故発生時の機動力が高いため、海上保安庁の任務において非常に重要な役割を果たしている。
 
[[日本の警察|警察]]においても、類似の船舶を保有し、[[水上警察]]業務に使用しているが、こちらは警備艇(正式名称は「[[警察用船舶]]」)と称される。
 
海上保安庁では、「空き巡視艇ゼロ」をスローガンに、2008年より、PC型以下の巡視艇において「複数クルー制」を実施している。「複数クルー制」とは、ある巡視艇の乗組員が休暇や訓練等のため任務に就くことができなくても、代わりの[[海上保安官]]が乗組員となって任務に就くという制度で、これにより事件・事故の初動への対応が以前より素早くなった。
 
2005年からは[[政府開発援助|ODA]]を通じて他国にも供与している。[[インドネシア]]に供与実績があり、今後は[[イエメン]]・[[フィリピン]]・[[マレーシア]]・[[ベトナム]]に供与する予定である。
 
=== 型式 ===