「半神 (漫画)」の版間の差分

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XX RAY (会話 | 投稿記録)
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==あらすじ==
少女'''ユージー'''は、双子の妹'''ユーシー'''は、腰の辺りで身体が繋がった[[結合双生児]]である。妹のユーシーは知的障害があって話すこともできないが、美しい容姿を持ち、天衣無縫な笑顔を振りまいて、周りからは[[天使]]のようだと可愛がられた。しかし姉のユージーはまったく正反対だった。高い知能を持って健常者と同じように話すことができ、運動機能も問題がないものの、妹の身体に栄養のほとんどを吸われて醜く痩せ衰え、髪もろくに生えない。おまけに妹の世話を両親から任され、自由に動きまわることもままならず、唯一の楽しみは勉強だけだが、それすら無邪気な妹に邪魔をされる。しかも決して離れることができず、妹への称賛をずっと聞かされ続けなければいけない。唯一の楽しみは勉強だけだが、それすら邪魔をされる。ユージーにとって妹は、厄介な荷物まさに疫病神であり、自身のコンプレックスの象徴であった。
 
やがて双子は13歳になり、成長した二人の身体は限界を迎えていた。栄養を作り出せるのはユージーだけだが、彼女体は二人分の負担に耐えきれず衰弱し、くたくたでもはや歩くこともできなくなっていた。医師より「このままでは二人とも長く生きていられない」「切り離す手術をすれば、君だけは助けることができる」と告げられ、ユージーはついに妹から解き放たれ、自由になることができる機会を得たことを知る。手術後、一人だけの身体になり体力も戻ったユージーは、死にかけている妹に面会する。その姿は見る影もなく醜く痩せこけ、まるで自分自身のようだった。妹は自分で栄養を作り出すことができず、程なく命を終えようとしていたのだ
 
そして年月が過ぎ、ユージーは16歳の美しい少女に成長した。前向きでエネルギッシュな彼女は、自分の手で多くの幸せを形にする。しかしそんな満たされた毎日の中で、ふとしたとき鏡の中の自分がかつて嫌っていた妹の姿をみつける。あのとき死んでいったのは自分だったのか。ユージーは妹への憎しみと愛情をかみしめて涙を流す。