「チューリング陥穽」の版間の差分

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語呂合わせの日本語訳は語呂合わせであるべき
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2019年5月23日 (木) 14:15時点における版

チューリング陥穽(チューリングかんせい、英語: "Turing tarpit" もしくは "Turing tar-pit" )とは、機能的にはチューリング完全で任意の計算可能な機能を記述できるが、一方で実用性を失うほど記述が難しいような、プログラミング言語・コンピュータインターフェースである。この語は1982年に"Epigrams on Programming http://pu.inf.uni-tuebingen.de/users/klaeren/epigrams.html"(直訳「プログラミングに於ける警句集」)を書いたAlan Perlisによって使われた。

54番目の警句 - 全てが可能だが、有用なことは何一つ簡単にはできない「チューリング陥穽」に気をつけろ。

如何なるプログラミング言語でもチューリング完全であれば、任意のプログラムを書き表すことができる。従って厳密には、全てのプログラミング言語の表現能力は等価である。裏を返せば、この理論上の表現能力は言語の実用性と同一ではないことを意味する。チューリング陥穽の特徴は、プログラミングしたい問題の詳細な部分にまでユーザーに扱わせるほど単純化された抽象機械である。

チューリング完全を保てるギリギリまで機能を省いているため、難解プログラミング言語のいくつか、例えばBrainfuck等がチューリング陥穽の典型として挙げられる。これらの言語を嗜むことは、ある種の数学的娯楽である。極めて困難だが数学上はチューリング完全には違いない言語の上に、初歩的なプログラム機能を実現する。この頭の体操をチューリング陥穽はプログラマに提供している。

日本語訳について

"tar-pit"とは天然アスファルトが湧き出て溜まった「アスファルトの池」であり、その粘着性などから天然の巨大ゴキブリホイホイとして機能し[要出典]ラ・ブレア・タールピットからは多数の大型哺乳動物の化石が発掘されている。 難解プログラミング言語の頁では、「-の泥沼」(-のどろぬま)と訳されている。 Alan Perlisが「チューリング tar-pit」を選んだ理由は、どこにも明示されていないが明らかに「チューリング complete」の語呂合わせである[要出典]。よって日本語訳に於いても、「チューリング 完全」(-かんぜん)の語呂合わせが翻訳として相応しい[要出典]