「世界遺産」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
ID:73022692 の版を取り消し。本文中に言及されている。
タグ: 取り消し
m →‎不登録: 脱字修正。
288行目:
 
==== 不登録 ====
顕著な普遍的価値を認められなかった物件は、「不登録」(不記載, not iscribeinscribe<ref group = "注釈" name = decide />)と決議される。「不登録」と決議された物件は、原則として再推薦することができない。ただし、新しい科学的知見が得られるなどした場合や、不登録となった時とは異なる登録基準からの価値を認められる場合には、推薦が可能である<ref name = tobunken2017_p86>{{Harvnb|東京文化財研究所|2017|p=86}}</ref><ref>{{Harvnb|世界遺産検定事務局|2016a|p=19}}</ref>。
 
諮問機関の勧告の時点で「不登録」勧告が出されると、委員会での「不登録」決議を回避するために、審議取り下げの手続きがとられることもしばしばである。たとえば、2012年の[[第36回世界遺産委員会]]では、「不登録」勧告を受けた推薦資産は9件<ref group = "注釈">複合遺産として推薦され、自然遺産として「不登録」勧告を受けたものの、文化遺産として「登録」勧告を受けた1件を除く。</ref>あったが、うち5件は委員会開催前に取り下げられた<ref>{{harvnb|西|2012b|p=49}}</ref>。「不登録」決議は、推薦国にとって何のメリットもないと考えられていたからである<ref name = tobunken2017_p86 />。しかし、[[第41回世界遺産委員会]]では「不登録」勧告を受けた資産の多くが取り下げず、審議に臨んだ5件のうち4件が「登録延期」ないし「情報照会」決議となった。この従来と異なる傾向は、[[2000年代]]半ばから増えるようになった諮問機関と推薦国との意見の対立を示すものとされる<ref name = inaba2017_p41>{{Harvnb|稲葉|2017|p=41}}</ref>。