「芋煮会」の版間の差分

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==== 明治時代以降 ====
明治時代(19世紀後半から20世紀初頭)になると、街の粋人たちが「野掛」といわれた山の芋煮を川原でもするようになり、1892年(明治25年)ころから川原での芋煮が定着した{{sfn|『山形の芋煮会』|pp=13-14}}。以降、芋煮会は、山形に置かれていた[[歩兵第32連隊]]の兵たちや[[山形高等学校 (旧制) ]]の学生が行ったり、見合いや商談、送別の場となったりした。
 
芋煮に牛肉が使われるようになったのは、昭和の初め(1920年代後半)頃からである{{sfn|鳥兎沼宏之『芋煮会のはじまり考』|p=9}}。[[養蚕]]農家の人たちが、秋蚕後に繭業者の経費負担で芋煮会を最上川の川原で行い、そのときに当時普及し始めていた牛肉をおごらせたのが最初とされている。なお山形市内には明治時代に創業した牛肉店が多く、牛肉はその頃から普及しはじめたと考えられる。山形高校に在籍した作家の[[戸川幸夫]]は、[[1932年]](昭和7年)の芋煮会の様子をエッセイ「わが山高時代の芋煮会」で記述しており、その頃からすでに山形名物の芋煮は盛んで、大鍋に芋、ねぎ、牛肉およびその代替品としての馬肉、こんにゃくなどを入れ、酒を酌み交わしていた、としている<ref>{{cite book |和書 |title=伝承写真館 日本の食文化 日本の食文化02東北2 |editor=農文協 |publisher=農山漁村文化協会(農文協) |date=2006-07-01 |isbn=4540062247}}</ref>。また、[[中山町立長崎小学校]]から[[1941年]]に山形県中学校(のちの[[山形県立山形東高等学校]])に進学した烏兎沼宏之は当時、長崎町内の学生団として自分たちで開催したほかには、最上川でも馬見ヶ崎川でも芋煮会の姿は見かけなかったとしている。芋煮の材料は1980年代と同じく、里芋、牛肉、こんにゃく、ねぎが主であった。[[太平洋戦争]]の激化により、烏兎沼らが芋煮会の開催したのは1942年までであった{{sfn|鳥兎沼宏之『芋煮会のはじまり考』|p=4}}。
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|-
!芋の子<br />芋の子汁
|芋の子会<br />芋の子食い
|[[北上盆地]]||[[横手盆地]]||[[大崎地方]]||[[最上地方]]||-||||-||-
|-
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|会場=[[山形市]]・[[馬見ヶ崎川]]河川敷
|主催=日本一の芋煮会フェスティバル協議会・山形市・山形商工会議所・山形商工会議所青年部
|共催=[[国土交通省]][[東北地方整備局]]山形河川国道事務所 ほか<!--・社団法人山形市[[観光協会]]・山形県[[農業協同組合中央会]]・山形市内[[郵便局 (企業)|郵便局]]-->
|後援=<!--社団法人山形県スポーツ振興21世紀協会・山形新聞・山形放送・読売新聞東京本社山形支局・朝日新聞山形総局・毎日新聞山形支局 産経新聞社山形支局・日本経済新聞社山形支局・河北新報社山形総局・日刊工業新聞社山形支局・共同通信社山形支局・NHK山形放送局 山形テレビ・さくらんぼテレビ・テレビユー山形・エフエム山形・ケーブルテレビ山形・時事通信社山形支局・山形コミュニティ放送・VigoFM78.8・荘内日報社-->
|協賛=<!--山形県工業技術センター・山形建築非鉄鋳物連合企業体・山形農業協同組合・山形地方森林組合・おいしい山形推進機構・NTT東日本山形支店・株式会社NTTドコモ東北支社山形支店・キリンビール株式会社山形支社・株式会社山工社・株式会社山形クボタ・ヤンマー建機販売・株式会社ヤマコー・株式会社JTB東北・近畿日本ツーリスト株式会社山形支店・株式会社日本旅行山形支店-->
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=== 東北以外の芋煮会 ===
栃木県の以下のイベントはいずれも豚肉みそ味芋煮である。
 
;日光けっこうフェスティバル「関東一芋煮会」
:[[栃木県]][[日光市]]で10月初旬に行われる「[[日光けっこうフェスティバル]]」では、「関東一芋煮会」と銘打って芋煮会が行われている。直径2.5mの大鍋で約3,000人分がつくられる。「日光けっこうフェスティバル」は1995年に、納涼夏祭りをこの時期をずらして衣替えした。
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完全に地方の定番料理として定着しているため、季節の行事や観光客向けのイベントと言うより家庭料理や郷土料理としての色合いが濃い。
 
[[東予地方]]・[[西条市]]の[[加茂川 (愛媛県)|加茂川]]や、[[松山平野]]・[[重信川]]の4ヶ所の河川敷などで、各地域の商工会の主催でいも炊き会場が設営され、毎年数万人の人出がある。
 
=== エビイモを用いる鍋物 ===
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* [http://www.thr.mlit.go.jp/yamagata/river/enc/genre/08-kan/kan0108_001.html 山形芋煮マップ]([[国土交通省]][[地方整備局#東北地方整備局|東北地方整備局]]山形河川国道事務所)
* [http://www.yamagata.nmai.org/umaimono/kyoudo/imoni.html 芋煮鍋図鑑](山形県農林水産部農政企画課){{リンク切れ|date=2017年10月}}
* Facebook Group 「山形芋煮県人会 (YIK)」2018/10/27開設 https://www.facebook.com/groups/297174120889879/
* [http://www.facebook.com/imonikai 全日本芋煮会同好会]
 
{{DEFAULTSORT:いもにかい}}
 
[[Category:日本の鍋料理]]
[[Category:東北地方の食文化]]