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== 起源 ==
[[フェニキア文字]] {{larger|{{unicode|𐤇}}}} [[File:Phoenician heth.svg|20px]](ヘート)に由来し、早期には[[File:Greek Eta archaic.svg|20px]]のように書かれた。古くは子音{{IPA|h}}を表したが、東部[[ギリシア語イオニア方言|イオニア方言]]や[[クレタ島]]の方言ではこの子音が消滅し、イオニア式アルファベットでは母音を表すためにいられた<ref>{{cite book|chapter=Alphabet|title=Roger D. Woodard|title=Encyclopedia of Ancient Greece|year=2006|editor=Nigel Wilson|publisher=Routledge|isbn=9780415973342|page=37}}</ref>。イオニア式アルファベットが標準化した後にも一部の方言には{{IPA|h}}音が残り、[[マグナ・グラエキア]]ではこの音を「[[ヘータ|Ͱ]]」で表した<ref>Allen (1987) p.52</ref>。後には[[気息記号]]でhの有無を示すようになった。
 
イオニア・アッティカ方言では本来の長母音{{IPA|aː}}が{{IPA|æː}}のように前舌化し、母音字としての「Η」は当初この音を表した(例:{{lang|grc|μήτηρ}}「母」、ドーリア方言形 {{lang|grc|μάτηρ}})。その後この音が広い{{IPA|ɛː}}と合流したため、この音をも表すようになった<ref>Allen (1987) pp.73-74,171-172</ref>。