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'''白衣の女'''(はくいのおんな)は、[[イギリス]]の[[ヴィクトリア朝]]の[[ウィルキー・コリンズ]]の長編推理小説・恋愛小説。1859年から[[ディケンズ]]の雑誌''All the Year Round''に連載。1860年出版。発表と同時に伝説的なブームを巻き起こす。書店に行列ができ、時の蔵相[[グラッドストーン]]は友人とのオペラ鑑賞をすっぽかしてまで読みふけったという。美術教師ハートライトと、その生徒ハルコムの視点から語られる、全身白い衣服に身をまとった女の話。1948年に[[白いドレスの女]]としてテレビ放映も劇場未公開。[[岩波文庫]]所収
 
T.S.エリオットは、この作品に「最高の人間描写」を含んでいると激賞した。
 
==主な登場人物==
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;フォスコ伯爵:イタリア人貴族
;フォスコ夫人:フォスコ伯爵の妻で、ローラ・フェアリーのおばのエレノア
 
==あらすじ==
青年画家ウォルター・ハートライトがリメリジ家の家庭教師をすることになり、就職前夜、彼は荒野を行く途中、白衣の女に呼び止められた。 額の蒼い美女は、ロンドン街道まで案内して欲しいと頼んだ。彼女は彼の就職先に詳しいし、ハンプシャーの准男爵を恐れていた。 彼女の立ち去り際に、彼は彼女が精神病院脱走者であることを知って驚愕した。…というのが書き出しであるが、作品の中心は、白衣の女アン・キャセリックとリメリジ家の女性相続人ローラ・フェアリーとの肖似である。 ローラは婚約通り、ハンプシャーの准男爵サー・パーシヴァルと結婚したが、彼はローラの財産を入手するべく、ローラをアンの元入院先の病院に入れ、アンが死ぬやその遺体をローラの遺体として埋葬した。 しかし陰謀は、ハートライトと彼女の妹メアリアンにより暴露され、ハートライトとローラは結婚したのであった。