「シルクレーシング」の版間の差分

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しかしクラブの成績は悪化し、会員数も減少していった<ref name="netkeiba20150803-1"/>。この時期、倒産した早田牧場から購入した最後の世代である[[シルクフェイマス]]が数年に渡ってトップクラスの競走馬として活躍、GII競走を3勝し、GI競走でも[[宝塚記念]]2着、有馬記念や[[天皇賞]](春)で3着になるなど4億7000万円あまりを稼ぎ、クラブの経営を支えたという<ref name="netkeiba20150803-1"/>{{refnest|group="注"|シルクフェイマスの父は[[マーベラスサンデー]]で、早田牧場を代表する母系モミジの牝系に社台グループのサンデーサイレンスを配合したものだった。}}。
 
クラブでは2003年(平成15年)に代表を阿部幸也を代表に据えて改革に乗り出した<ref name="netkeiba20150803-1"/>。[[楽天競馬]]と提携したり、北海道の[[ばんえい競馬]]にも進出するなどの試行錯誤を行った(ばんえい競馬は後に撤退)<ref name="netkeiba20150803-1"/>。
 
しかし、2010年に[[金融庁]]の指導で、それまで行われてきたクラブ会員への補償制度が撤廃されることになり、クラブを苦境に追いやった<ref name="netkeiba20150803-1"/>。この補償制度は、クラブ会員が出資した競走馬が未出走や未勝利のまま引退した場合に、出資金の一部を還元し、次の競走馬出資に充当できる制度だった。この制度はクラブ会員にとってはリスク軽減になるし、クラブ法人側にとっても会員離れを防ぐメリットがあった<ref name="netkeiba20150803-1"/>。しかし、[[一口馬主|共同馬主制度]](クラブ法人馬主)は法律上[[投資ファンド]]の枠組みで成り立っており、[[金融商品取引法]]の規制を受ける。金融庁は未出走・未勝利馬の補償制度を、金融商品取引法で禁じられている「損失補填」にあたるとしたのである<ref name="netkeiba20150803-1"/>。全てのクラブ法人は補償制度を廃止せざるを得なくなり、結果として会員募集がさらに困難になった<ref name="netkeiba20150803-1"/>。