「ハード・バップ」の版間の差分

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[[1950年代]]後半、[[モダン・ジャズ・カルテット]]、[[アート・ブレイキー]]、[[マイルス・デイビス]]のグループらによって確立された(ジャズ評論家[[行方均]]によれば、アート・ブレイキー『[[バードランドの夜 Vol.1|バードランドの夜]]』〈[[1954年]]〉をハードバップの誕生アルバムとしている)。ハードバップの特徴は、ビバップのように、[[コード進行]]に乗せた、あるいは[[分散和音|コード分解]]による[[即興演奏|アドリブ]]といった基本は一緒だが、それよりも特に[[ソロ (音楽)|ソロ]]のアドリブ演奏で、ホットでハードドライビングしながらも、メロディアスに洗練された演奏スタイルにあるといわれる。しかし、より[[フレーズ]]が重要視されるため、[[メロディー]]として成立しない音を[[音階]]から外さざるをえず、同じ[[和音|コード]]を使用しても、使えない音が出てくることが多い。そのためビバップよりも、融通性のないメロディーやフレーズになりやすいという側面を持つ。
 
[[1950年代]]中頃、ビバップは激化したアドリブ演奏によって、より難解で理論本能的な音楽と化していた。それに加え、[[1955年]]の[[チャーリー・パーカー]]の死も重なり、一般大衆ファンはビバップから徐々に離れはじめていた。その中でハードバップは、メロディアスで聴きやすいと同時に、演奏者の個性や情熱も表現でき、大衆性と芸術性の共存を可能にした<ref>https://allabout.co.jp/gm/gc/204870/all/</ref>。これはジャズにおける一種の到達点となり、[[ブルーノート・レコード]](1500番台、4000番台)を筆頭に数多くのアルバムが作られた。一般大衆から愛好家まで、多くのファンから支持を集め、[[1960年代]]半ばまでのジャズ黄金期を支えた。
 
また、ハード・バップの一部は、[[アフロ・キューバン]]、[[ラテン音楽]]の要素、とりわけ[[ルンバ]]や[[マンボ]]等を取り入れて、[[ラテン・ジャズ]]へと発展していった。特にハード・バップで演奏されるものは[[アフロ・キューバン・ジャズ]]といわれることが多い。