「九州旅客鉄道」の版間の差分

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JR九州の車両の[[デザイン]]は、鮮やかな色彩を用い、社名英称・[[列車愛称]]・[[形式称号]]などを[[ヘルベチカ]]による[[レタリング]]に統一した塗装と、快適さを主眼においた内装を持っている。これらは同社のデザイン顧問に就任した[[水戸岡鋭治]](ドーンデザイン研究所)が手掛けたものである。建築[[デザイナー]]として[[ホテル]]や[[施設#公共施設|公共施設]]のデザインを手がけていた水戸岡は、1988年のキハ58系「[[アクアエクスプレス]]」からJR九州の車両デザインに参加する<ref>{{Cite journal |和書 |author= |title=ART CANVAS KYUSHU 鉄道の旅をより楽しく豊かに…水戸岡鋭治がデザインしたJR九州のサービス |year=1995 |publisher=[[鉄道ジャーナル社]] |journal=鉄道ジャーナル |volume=339 |page=22}}</ref>。効率と採算重視というそれまでの鉄道車両の常識の対極をいくとも言える「居住空間としての客席」との考え方によるデザイン<ref>{{Cite journal |和書 |author= |title=デザイナー・水戸岡鋭治氏インタビュー「ファンを生み出す列車のつくり方」 |year=2012 |publisher=[[プレジデント社]] |journal=プレジデント |issue=2012年8月13日号 |page= |url=http://president.jp/articles/-/7140 |accessdate=2015-01-11}}</ref> により、[[1992年]]の[[JR九州787系電車|787系]]「[[つばめ (JR九州)|つばめ]]」は、そのデザインと優れた内装によって、[[ブルーリボン賞 (鉄道)|ブルーリボン賞]]・グッドデザイン商品(現・[[グッドデザイン賞]]<!--1998年から-->)といった日本国内の賞のみならず、日本国外からも[[ブルネル賞]]を受賞している。以降も水戸岡は[[JR九州883系電車|883系]]「[[ソニック (列車)|ソニック]]」・[[JR九州885系電車|885系]]「[[かもめ (列車)|かもめ]]」そして新幹線[[新幹線800系電車|800系]]「つばめ」などの特急用にとどまらず、普通列車用まで含めた新車両や、国鉄から継承した車両のリニューアルでもデザインを手がけている。[[#D&S列車(観光列車)|D&S列車(観光列車)]]に使用されている車両の大半は国鉄から継承した車両の内外装を水戸岡のデザインを基に改造した車両であり、特に「[[はやとの風]]」「[[指宿のたまて箱]]」「[[かわせみ やませみ]]」などの列車には[[一般形車両 (鉄道)|一般形]]の[[国鉄キハ40系気動車 (2代)|キハ40系]][[気動車]]を改造した車両が特急列車として使用されている。
 
車両のメーカーに関しては、電車では[[日立製作所]][[日立製作所笠戸事業所|笠戸事業所]]と[[近畿車輛]]の2社に集約されていたが、現在、JR九州の新製電車は殆ど「'''[[A-train (日立製作所)|A-train]]'''」の採用で、日立製作所笠戸事業所での製造が主流となっている。ただし、2011年3月の九州新幹線全線開業に伴い投入された[[新幹線N700系電車|N700系8000番台]]の投入の一部、2019年からのYC1系の新規製造された[[JR九州YC1系気動車|YC1系]]に[[川崎重工業]][[川崎重工業車両カンパニー|車両カンパニー]]製の車両も存在する。一方、気動車では液体式気動車は[[新潟鐵工所]]製が多いが、一部に[[富士重工業]]と[[日本車輌製造]]で製造された車両も導入している。なお、一部の形式については小倉工場での自社製造([[ノックダウン生産|ノックダウン製造]]含む)車両が含まれる。
 
JR旅客鉄道6社の中で唯一、これまで[[2階建車両]]を保有したことがない。