「熱中症」の版間の差分
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== 臨床像 ==
本質的には、[[脱水 (医療)|脱水]]
屋内・屋外を問わず、高温や多湿等が原因となって起こり得る。[[湿球黒球温度]]21 - 25℃あたりから要注意になるといわれている。[[日本]]の[[国立衛生研究所]]の資料によると、25℃あたりから患者が発生し(段階的に増え)、31℃を超えると急増する。
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: 突然の不随意性有痛性[[痙攣]]と[[硬直]]で生じる。体温は正常であることが多く、発汗が見られる。
; 治療
: [[経口補水液]](水1Lに対し[[砂糖]]40g、[[食塩]]3g)の投与を行う。医療機関においては生理食塩水などの細胞外液型輸液を行い体内食塩量を回復させる。
; 分類
: I度
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; こまめに水分補給をする。
* 室内、室外問わず喉の渇きを感じなくても水分、塩分、[[経口補水液]]など補給をする。食塩補給源の例として、[[昆布茶#梅昆布茶|梅昆布茶]]、[[味噌汁]]<ref name="jaam.20150413" />、[[梅干し]]、[[煎餅]]、食塩を含んでいる[[飴]]など。
運動時における予防策として[[日本体育協会]]により下表の様な「熱中症予防の為の運動指針」が掲げられている。
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=== 現場での措置 ===
* 最も重要な事は身体を冷やすことで、直射日光が当たる場所で不調を訴えた場合は速やかに近場の空調がある部屋や自動車内、日陰・木陰に移動させて衣服をゆるめ、安静にさせる<ref name="city.kyotango">[http://www.city.kyotango.lg.jp/kcfd/qq/oukyu/neltutyu/neltutyu.html 応急手当 熱中症] ([[京都府]])[[京丹後市]]消防本部</ref>。太い血管のある首、両脇、足の付け根の冷却が効果的<ref>{{PDFlink|[http://www.wbgt.env.go.jp/pdf/kogi01.pdf 熱中症の発生機序および予防・対処法] 平成26年度[[環境省]]熱中症に係る自治体等担当者向け講習会資料(2014年度)}}</ref>。また、体表面に水を付け気化熱を利用し体温を下げる方法もある。
* 意識が明瞭ならば、0.
* 痙攣、意識不明や混濁症状を呈する場合は直ちに現場から緊急要請を行い、速やかに1にある応急措置を行ってから救急搬送し医療機関での治療を必要とする<ref name="city.kyotango" />。
* 水分の自力補給が行えない場合は、医療機関での診察が必要である<ref name="jaam.20150413" />。
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=== 医療機関における治療 ===
全身の冷却が行われる。応急処置として体表面体温の低下の為に冷却輸液、氷嚢や蒸散冷却、[[胃洗浄]]などが用いられる。同時に血液中の電解質バランスを正常にするための輸液、人工透析も行われる。全身的にナトリウム欠乏が見られる例が殆どであり循環の回復のために生理食塩水などが用いられることが多い。
2015年(平成27年)に日本救急医学会から『熱中症診療ガイドライン2015』<ref name="jaam.20150413">{{PDFlink|[http://www.jaam.jp/html/info/2015/pdf/info-20150413.pdf 熱中症診療ガイドライン2015] 日本救急医学会}}</ref>が発表され、ガイドラインに沿った治療が行われる。前述「熱中症の重症度分類」表 II度とIII度は医療現場での対処が行われ、中枢神経症状、肝・腎機能障害、血液凝固異常などの臓器障害を呈しているならば入院治療が必要となる<ref name="m.n542046">[http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/201505/542046.html 世界初の「熱中症診療ガイドライン」登場] 日経メディカルオンライン 記事:2015年5月12日 閲覧:2015年8月21日</ref>。更に、基礎疾患の既往、服用薬歴、意識レベル、自力歩行の可否、食事の摂取状況など様々な視点から治療方針の判断が行われる。特に、III度重症患者では短時間で深部体温を平常体温にまで下げる必要があるため、水冷式の[[ゲル|ジェル]]パッド、[[心停止]]後症候群治療時に使用される低体温療法用装置、血管内冷却[[カテーテル]]が用いられ<ref>[http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/201508/543357.html 重症熱中症患者を救う新冷却法] 日経メディカルオンライン 記事:2015年8月11日 閲覧:2015年8月21日</ref>、有効性が報告されている。
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