「弁務官」の版間の差分

: シエラレオネ保護領は1896年に成立し、当初は各県に総督によって任命された県弁務官（District Commissioner）が派遣された<ref name="ochiai">{{Cite webjournal |和書|author=落合雄彦|url=https://wwwdoi.jstageorg/10.jst11619/ve.goafrica1964.jp/article/africa1964/2007/71/2007_119/_pdf/-char/en.71_119 |title=落合雄彦「分枝国家シエラレオネにおける地方行政」－植民地期の史的展開－ |date=2007 |volume=2007 |issue=71 |pages=119-127 |publisher=日本アフリカ学会 |journal=アフリカ研究 |accessdate=20182020-0905-2809}}</ref>。1920年代には県弁務官数が増員され、副県弁務官（AssistantDistrictCommissioner）や州弁務官（Provincial(Provincial Commissioner）Commissioner)が新設された<ref name="ochiai" />。1946年には県の上位に州が新設されるとともに県も再編され、州弁務官（Provincial Commissioner）が県弁務官の上位のポストとして置かれ、保護領長官に代わって各州弁務官を監督する保護領首席弁務官（Chief Commissioner of the Protectorate）が新設された<ref name="ochiai" />。1954年に保護領首席弁務官は地方大臣のポストに発展的に解消した<ref name="ochiai" />。

: ブガンダ王国は1900年にイギリスと協定を締結し、保護領政府として総督 - 高等弁務官 - 州弁務官 - 地区弁務官という系統で官職が置かれた<ref name="yoshino">{{Cite webjournal |和書|author=吉野圭子 |url=https://wwwdoi.jstageorg/10.jst.go.jp/article11619/africa1964/.1969/9/1969_9_19/_pdf.9_19 |title=吉野圭子「ウガンダにおける政治変動とナショナリズム」 |date=1969 |volume=1969 |issue=9 |pages=19-29 |publisher=日本アフリカ学会 |journal=アフリカ研究 |accessdate=20182020-0905-2809}}</ref>。1920年代に入ると地方評議会や委員会の制度が導入されて中央集権化が強まり、1935年に州弁務官は駐在官、地区弁務官は駐在官代理に改められ行政上だけでなく司法上の責任も負うこととなった<ref name="yoshino" />。