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==概要==
鉄の性質は、含まれる炭素の量で大きく変化する。[[鉄鉱石]]を炉で溶かして得た[[銑鉄]]は炭素含有量が4%から5%あり、これを[[鋳型]]に流したものがいわゆる[[鋳鉄]]である。鋳鉄はもろく壊れやすい。ここから炭素を除去して減らせば、鉄は強靭になり「はがね」ができる{{Sfn|三木貴博|2014|p=72}}。
 
昔はこの炭素を除く方法は、鍛冶屋が[[金床]]に鉄材を乗せ、鎚で叩く以外の方法が知られていなかったため、形やサイズが限られ、はがねで大きなものを作ることはできなかった。また鋳鉄は自由な造形ができ、大きなものを作れたが脆く、塔や橋などの構造物や軍艦の[[装甲]]板などを、鋳物で作ることはできなかった{{Sfn|山ノ内弘|1924|p=375}}。そこで古くから「溶かした鉄で、炭素の少ない、強靭な鉄を作る方法」の研究がされてきた。