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'''音源モジュール'''('''おんげんモジュール''')とは、'''トーン・ジェネレータ'''ともいい、[[鍵盤]]などの演奏インターフェイスを分離・排除した、音声生成部のみからなる[[シンセサイザー]]
== 概要 ==
シンセサイザーは鍵盤
これら音源モジュールの殆どは、演奏インターフェイスを削除した代わりに[[MIDI]]規格の演奏情報入出力端子を備える事が多く、同規格に対応したキーボードやシンセサイザー、ギタータイプや、木管楽器タイプ([[ウインドコントローラ]])のMIDIコントローラーを同規格ケーブルにより接続して演奏したり、前述のコンピュータや[[ミュージックシーケンサー|シーケンサー]]によって自動演奏を行う。
音源モジュールは、ラックと呼ばれる収納装置に入れて使う物と、パソコン横に置くタイプの2つに分かれ、ラックに収納するものは横幅480mmである。そしてその高さに応じて1U、2U、3Uと表示される。1Uは44mm、2Uは88mm、3Uは138mmである。パソコンの横に置くタイプはハーフラックサイズのものが主流であり、横幅22mm前後となる。また、[[ヤマハ]]の[[YAMAHA MUシリーズ|MU5、MU10、MU15]]はVHSビデオテープサイズである。▼
音源モジュールはシンセサイザーの音を再生する部分を取り出したものであると先程記述したが、一般的に音源モジュールはアンプやスピーカー等も内蔵しておらず、音源モジュール単体では音を出せない。3.5φステレオヘッドフォンジャック、RCAジャックなどの音声出力端子にスピーカーやイヤホン、ヘッドホン等を接続して初めて音が出る。
音源モジュールの中には、ユーザで作成した音色を本体内に記録できないタイプのものがあり、プリセットものを使うタイプがある。これらは[[デスクトップミュージック|DTM]]に使われるタイプで、音色の変更、記録は自動演奏を行う伴奏データの最初に埋め込まれており、その伴奏データを受けて一時的に音色を変更、修正して再生するという形をとっている。そういった音源モジュールをDTM音源と呼ぶ場合がある。また、ユーザで作成した音色を本体内に記録可能なタイプや後述のPCM音源以外を採用したものはシンセサイザー・モジュールと呼ばれることがある。▼
==外形規格==
また、音源モジュールの正面にはディスプレイやボタン、ロータリーエンコーダ等の操作子があり、これらを駆使して音色の変更、修正や、パートごとのボリュームや定位の変更が可能だが、一部の音源モジュールはボリュームつまみと電源スイッチ以外の操作子を省略し、細かい設定をPCや[[ミュージックシーケンサー|シーケンサー]]に任せるタイプのものもある。▼
▲音源モジュールの筐体規格は、ラックと呼ばれる規格化された収納装置に入れて使う物と、パソコン横に置くタイプの2つに分かれ、ラックに収納するものは横幅480mmである。そしてその高さに応じて1U、2U、3Uと表示される。1Uは44mm、2Uは88mm、3Uは138mmである。パソコンの横に置くタイプはハーフラックサイズのものが主流であり、横幅22mm前後となる。また、[[ヤマハ]]の[[YAMAHA MUシリーズ|MU5、MU10、MU15]]はVHSビデオテープサイズである。
==ライブ演奏用モジュールとDTMモジュール==
音源モジュールの内蔵する音源方式は、鍵盤タイプのシンセサイザーとほぼ同じバリエーションがあり、[[PCM音源]]、[[FM音源]]、[[アナログ音源]]、[[物理モデル音源]]、[[バーチャルアナログ音源]]などが挙げられる。楽器メーカーでは、シンセサイザーのラインナップの一つとして鍵盤型シンセサイザーと同じシリーズにこの音源モジュールを設定することが多いが、[[KORG TRITON]]シリーズのSTUDIO、Extreme、Leにはモジュール版が存在せず、またヤマハの[[YAMAHA Wシリーズ|Wシリーズ]]や[[YAMAHA Sシリーズ|Sシリーズ]]、[[EOS]]シリーズなども音源モジュールはない。こういったシンセサイザーは演奏するキーボード、または内蔵[[ミュージックシーケンサー|シーケンサー]]がその製品の重要な位置を占め、音源部だけでの商品化に物足りないというメーカー側の判断が伺える。また、一方で、ローランド[[Roland SCシリーズ|SCシリーズ]]やヤマハ[[YAMAHA MUシリーズ|MUシリーズ]]といったDTM用の音源モジュールはコンピュータからの演奏を主とするため、シリーズのラインナップ中にキーボードタイプが存在しないものが多い。また音源モジュールのみで、キーボードタイプが存在しないケースでは、ヤマハの[[YAMAHA VL/VPシリーズ|VL70-m]]や[[YAMAHA FS1R|FS1R]]など[[ブレス・コントローラ|ウィンドシンセ]]や[[ギターシンセサイザー]]からの演奏を目的としたものが挙げられる。同じシリーズのシンセサイザーでは、キーボードタイプと、音源モジュールタイプではどっちが音源部の性能が良いかというと、一見音源モジュールはそれだけに特化しているので、キーボードタイプより性能が良さそうに思われるが、実際はその商品、ラインナップによって変わり、一概には言えない。例えばローランドのキーボードタイプのシンセサイザーXP-80より、同時期に発売された音源モジュールJV-2080の方が別売拡張ボードを搭載できる数が多い。一方でKORGのTRINITYに対し、その音源モジュール版とされるTR-RACKは[[物理モデル音源]]部の増設やRAMの増設が行えないなど、キーボードタイプより機能が狭まれているケースも見受けられる。▼
▲音源モジュールの中には、ユーザで作成した音色を本体内に記録出来るものとできない
▲また、音源モジュールの正面にはディスプレイやボタン、ロータリーエンコーダ等の操作子があり、これらを駆使して音色の変更、修正や、パートごとのボリュームや定位の変更が可能だが、一部の音源モジュールはボリュームつまみと電源スイッチ以外の操作子を省略し、細かい設定をPCや[[ミュージックシーケンサー|シーケンサー]]に全て任せるタイプのものもある。
==GM(GeneralMIDI)、GS、XG==
==発音機構==
音源モジュールの内蔵する音源方式は、鍵盤タイプのシンセサイザーとほぼ同じバリエーションがあり、[[PCM音源]]、[[FM音源]]、[[アナログ音源]]、[[物理モデル音源]]、[[バーチャルアナログ音源]]などが挙げられる。
==楽器メーカーの製品ラインナップの中での音源モジュールの位置付け==
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== 主な音源モジュール ==
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