「ガニメデの優しい巨人」の版間の差分

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==あらすじ==
(前作『[[星を継ぐもの]]』にて)5万年前の太陽系の様相が現在とは大きく異なっていた事が明らかになった。現在の[[小惑星帯]]には惑星'''ミネルバ'''が存在した事、月はもともとミネルバを巡っていた事、地球の動物がミネルバに運ばれ、その中の[[類人猿]]がミネルバで進化して[[人類]]となった事、やがて彼らは'''セリオス'''と'''ランビア'''の2大勢力に分かれて相争い、5万年前に何らか激しい戦闘理由で末にミネルバを破壊して小惑星に変えた事、その生き残りが月と共に地球にやってきて大地に降り立ち現生人類になった事。
 
そして、彼らよりも遥かな昔に、ミネルバには地球とは全く異なる生態系があり、その頂点に'''ガニメアン'''と呼ばれる、巨人というべき大柄な知的生命体が居た事。彼らは何らかの理由で遥か昔にミネルバを去り何処かへ移住したと思われ、その移住船の1隻がガニメデに墜落し、今、ハントら人類の前に残骸を晒している。
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思わぬ邂逅を果たしたガニメアンと人類は交流を深め、後にはガニメアンの地球訪問も果たした。この間も双方の知識を持ち寄って、シャピアロン号がミネルバを離れた後に太陽系に起きた出来事を少しずつ明らかにしていくが、その中で発覚したとある事実がガニメアンらに重く圧し掛かる。ミネルバに残った同胞が気候変動を回避する別の手段を求めて地球の動物をミネルバに連れてきた事が明らかになったが、同時に地球原産の動物たちを冷酷な実験の材料とし、結果、深い業を背負わせてしまった事にも気づいた。そのうちの一種である[[類人猿]]から進化しルナリアンと呼ばれる様になった人類も例外ではなく、以後の彼ら、そしてミネルバに過酷な運命を強いていたことが判明した。
 
ガニメアンは同胞が当時の類人猿をはじめとする地球原産の動物に対して行った仕打ち、そして彼らを置き去りにして太陽系を去り、ミネルバに残した動物・類人猿が背負わされた運命に押し潰されて滅びるに任せた所業を悔い、深い業を背負いつつもこれを克服して地球に帰還し不遇の時代を乗り越えて再び宇宙に飛び出すまでに進化した人類こそが太陽系を受け継ぐ資格を持つものと考え、薄弱な根拠を理由に地球・太陽系を離れ、同胞が移住したと思われる「巨人の星」を目指して飛び去る。
 
(以下『[[巨人たちの星]]』に続く)