「予算委員会」の版間の差分

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そして、最後に全閣僚出席のもとで'''締めくくり質疑'''が行われた上で、各党各[[院内会派|会派]]の代表者が予算の賛否について意見を述べる'''討論'''を経て採決に付され、予算委員会での審議は終わる。衆院予算委での審議は、おおむね15日前後の審議日数で、のべ60~70時間となることが通例である。
 
本会議においても、予算委員長報告・各党各会派代表者による賛否についての討論を行った後、記名投票で採決が行われ、賛成多数であれば、予算が衆議院を通過する。[[3月2日]]まで衆議院を通過すると、憲法の規定により、[[参議院]]で議決が行われなくても年度内に[[自然成立]]することになり、ここでも審議日程の決定について与野党の攻防が行われる。
 
参議院においても、衆議院とほぼ同じような手続で審議が行われるが、趣旨説明は、衆議院通過前に予備審査として行われることが通例であり、参議院では分科会を設けず、各委員会に委嘱するという形で、各省庁別の予算の審議を行う。なお、参議院で衆議院と異なった議決をした場合、衆議院は[[両院協議会]]を求めなければならないが、協議が成立しないときは、衆議院の議決が国会の議決とされることとなっている。そのため、参議院で予算が否決されたことは数例存在するが、いずれの場合も協議が成立せず、予算は原案通り可決となっていることが通例である。なお、予算が4月4日まで成立しないと、各省庁の歳出に影響が生じることとなっているため、審議が終わらない場合は[[暫定予算]]が組まれることもある。有名な例としては[[1953年]]の[[バカヤロー解散]]があり、次年度の予算が成立しないまま3月14日に衆議院が解散され、結局7月31日まで成立しなかったことから、4~5月分の暫定予算が組まれ、さらに暫定予算補正を組んで7月末まで暫定予算を延長した。