「期間限定騎乗騎手」の版間の差分

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本来、地方競馬では[[騎手]]免許は全国共通でありながら、競走への騎乗が所属厩舎のある地区に制約されており、事実上、地区を超えた騎手の交流は[[騎手招待競走]]に限られ、ほぼ皆無であった。そこで騎手の流動化の向上を図る目的で、[[地方競馬全国協会]]と地方競馬の各主催者、騎手会などの関係団体との協議の結果、[[2006年]][[4月1日]]より全国の地方競馬で制度化された<ref>[http://www.keiba.go.jp/topics/2006/0328_3.html 地方競馬騎手の騎乗機会拡大について・続報] - 地方競馬情報サイト</ref>。ただし、2006年度以前にも一部の地方競馬主催者では'''短期所属替'''と呼ばれる同様の制度が既に導入されていた。制度導入により他地区の所属騎手が主催者の指定する[[重賞]]競走で騎乗が可能になった。なお、この制度を利用して重賞競走に騎乗する場合、競走当日に主催者が定める範囲内で他の競走にも騎乗が可能である。なお、[[ばんえい競馬]]は[[平地競走]]とは競走形式が大きく異なるので、この制度は導入されていない。
 
この制度が作られるきっかけとなったのは、[[2005年]]3月に廃止された[[宇都宮競馬場]]所属の[[内田利雄]]が現役続行のためフリーでの活動を求めたことによるものである。内田の場合、移籍先を模索するも多くの地区で事実上の年齢制限や移籍人数に対する制約が設けられており、正式な移籍としては受け入れられなかった。また、地方競馬では騎手は競馬場・厩舎に所属しなければならず中央競馬のようなフリー騎手は存在しなかったが、[[岩手県競馬組合]]は厩舎に短期間所属するという形で受け入れることとした。なお、内田は「'''地方競馬初のフリー騎手'''」と言われているが、各競馬場の厩舎に短期間所属しているというだけで、中央競馬のフリー騎手と同じものではない。内田の転戦は期間限定騎乗中に南関東での拠点とした[[浦和競馬場]]に2012年から通年で所属するようになるまで続いた
 
この制度は、特に積雪などにより冬季開催休止となる[[ホッカイドウ競馬|北海道]]、東北、北陸などの地域の騎手、あるいは北関東など廃止された競馬場所属の騎手が活用が目立つ。2012年以降、ホッカイドウ競馬所属騎手は冬季期間中(主に年間開催終了後)に限り毎年数名の一部騎手が南関東各地に所属して期間限定騎乗を行っているほか、[[吉原寛人]]や[[赤岡修次]]、[[岡部誠]]なども毎年のように南関東での期間限定騎乗を行っている。特に吉原・赤岡に関しては南関東競馬の重賞開催日(主に水曜日)が所属競馬場の非開催日と重なることから、毎週のように遠征しては騎乗しているため、南関東のファンにはお馴染みとなっている。また、若手騎手が武者修行の形で他場へ期間限定騎乗した場合、そのまま当該競馬場所属へ移籍したケースも見られる。