「ノンコーディングRNA」の版間の差分

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'''非コードRNA'''('''non-coding RNA'''、'''ncRNA''')は[[タンパク質]]へ[[翻訳 (生物学)|翻訳]]されずに機能する[[リボ核酸|RNA]]の総称であり、'''非翻訳性RNA'''(non-translatable RNA)ともいう。ncRNAが[[転写]]される[[DNA]]配列はRNA[[遺伝子]]あるいはncRNA遺伝子とも呼ばれる。
ncRNAはしばしば'''機能性RNA'''(functional RNA)と言い表されることがあるが、一部の[[アンチセンスRNA]]でみられるように、転写産物であるRNA分子それ自体には生物学的な機能がなく、その遺伝子座で転写が起こることが重要である場合や、そもそもncRNA遺伝子そのものが生体にとって必要でない場合もみられるため、厳密にはすべてのncRNAが機能性RNAであるわけではない。
最も有名で量も多いncRNAは'''転移RNA'''('''[[tRNA]]''')と'''リボソームRNA'''('''[[rRNA]]''')であり、翻訳過程で機能する。しかし1990年代後期から新しいncRNAが多く見出され、ncRNAは以前考えられたより重要な役割を有すると考えられるようになった。
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== ncRNAのタイプ ==
=== 転移RNA(transfer RNA、tRNA) ===
[[tRNA]]は翻訳過程で伸長中のポリペプチド鎖に特定の[[アミノ酸]]を移す[[リボ核酸|RNA]]である。
 
=== リボソームRNA(ribosomal RNA、rRNA) ===