「ドーラビーラ」の版間の差分

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世界遺産関連
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{{coord|23|52|N|70|13|E||display=title}}
{{世界遺産概要表
|site_img = ファイル:Dholavira1.JPG
[[File:Dholavira1.JPG|thumb|300px|site_img_capt = ドーラビーラの城塞付近にある貯水槽]]
|site_img_width = 275px
|ja_name = ドーラビーラ : ハラッパー文化の都市
|en_name = {{lang|en|Dholavira: a Harappan City}}
|fr_name = {{lang|fr|Dholavira : une cité harappéenne}}
|country = インド
|area = 103 [[ヘクタール|ha]]<br />(緩衝地帯 4,865 ha)
|criterion_c = (3), (4)
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|category =遺跡
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|rg_year =2021年<br />([[第44回世界遺産委員会|拡大第44回世界遺産委員会]])
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|locmapin = India
|relief = 1
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}}
'''ドーラビーラ(Dholavira)'''は、[[インド]]、[[グジャラート州]]に所在する[[インダス文明]]の大都市遺跡のひとつであり、[[ハラッパー]]や[[モヘンジョ・ダロ]]と同様の注目度がある。地元では''Kotada Timba Prachin Mahanagar Dholavira''(コターダ・ティムバ・プラーシン・マハーナガル・ドーラビーラ)と呼ばれている。北緯23度52分東経70度13分の[[カッチ湿原]]のなかにある[[カディール島]](Khadir)に立地し、[[雨季]]になると南北の川に水が流れ、周囲を水に囲まれるようになる。ドーラビーラの居住がはじまったのは、[[紀元前2900年]]頃からで、[[紀元前2100年]]ごろから徐々に衰退に向かっていく。そして短期間の放棄と再居住がおこなわれ、最終的に放棄されるのは、紀元前1450年ごろである。
 
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==「城塞」と貯水槽==
[[File:Dholavira1.JPG|thumb|300px|ドーラビーラの城塞付近にある貯水槽]]
 
「城塞」は、都市の南西部に位置し、一辺140m、高さ15m、幅10mの壁に囲まれて聳え立つような威圧感を示す。東西南北にそれぞれ「城門」をもち、西側には外郭ともいうべき施設があり、北側には儀礼を行ったと考えられる350m×80mの広場のような長方形の施設がある。城塞の南西隅には、直径4mの巨大な井戸があって、城塞の中央を東西方向に横切る「通り」の南に面した2ヶ所の半地下式の「[[沐浴]]場」に水路でつながっている。
「城塞」の城壁は、内部に向かって傾斜していて、少なくとも北門の近くと東門の近くには雨受けが設けられ、東門近くの雨受けには、滑り台のような石板が備えられて、雨水を集水溝に流し、集水溝に集められた水は「城塞」の地下にある水路を通って城塞の西側にある外郭の特別な貯水槽に集められる仕組みになっていた。「城塞」は神聖な空間と考えられていることから、そこに降る雨は特別な意味をもたされていたのかもしれない。また外郭には[[紅玉髄]]などをビーズに加工する「官営」とも推定される工房が設けられていた。
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==主な出土遺物など==
[[遺物]]は、インダス式印章やハラッパー式の[[土器]]はもちろん、動物骨、粗製の赤色土器や二彩土器などの在地系の土器が出土する一方、[[紅玉髄]]製などの[[ビーズ]]、金製品や銀製品、テラコッタや[[メソポタミア]]とのつながりをうかがわせる土器などをはじめとする膨大な量の出土をみた。これらの成果から[[考古学]]者たちは、ドーラビーラは、グジャラート地方で採取される良質の紅玉髄を加工、輸出するとともに、その流通を統御する役割をもった[[インダス文明]]と西アジアにおいて重要な交易センターのひとつであると考えている。
 
== 世界遺産 ==
=== 登録基準 ===
{{世界遺産基準|3|4}}
 
==参考文献==
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[[Category:インダス文明]]
[[Category:グジャラート]]
[[Category:インドの世界遺産]]
[[Category:都市遺跡の世界遺産]]
[[Category:世界遺産 た行]]
[[Category:2021年登録の世界遺産]]