「全国高等学校女子硬式野球選手権大会」の版間の差分

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会場については、[[#使用球場|数回にわたる変遷]]を経て、[[2016年]]の第20回大会から[[丹波市立スポーツピアいちじま|スポーツピアいちじま]](兵庫県丹波市)を主に使用。[[2021年]]の第25回大会からは、[[全国高等学校野球選手権大会]](男子硬式高校野球の全国大会)の期間中に、同大会でも使用する[[阪神甲子園球場]]で決勝を開催している<ref>[https://www.wbfj.jp/single-post/%E7%AC%AC25%E5%9B%9E%E5%85%A8%E5%9B%BD%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E5%A5%B3%E5%AD%90%E7%A1%AC%E5%BC%8F%E9%87%8E%E7%90%83%E9%81%B8%E6%89%8B%E6%A8%A9%E5%A4%A7%E4%BC%9A-%E6%B1%BA%E5%8B%9D%E6%88%A6%E3%82%92%E9%98%AA%E7%A5%9E%E7%94%B2%E5%AD%90%E5%9C%92%E7%90%83%E5%A0%B4%E3%81%A7%E9%96%8B%E5%82%AC%EF%BC%81 第25回全国高等学校女子硬式野球選手権大会 決勝戦を阪神甲子園球場で開催!](一般社団法人全国高等学校女子硬式野球連盟)</ref>。
== 歴史 ==
[[社会人野球]]でのプレー経験がある四津浩平(よつ こうへい)は、首都圏の大学で女子[[軟式野球|軟式野球部]]を指導していた時期([[1990年代]]中盤)に本業([[古美術商]]としての仕事)で[[中華人民共和国|中華人民共和国(中国)]]を訪れた際に、現地の女子[[硬式野球]]関係者から「野球を通じた女子中高生による日中交流」について相談を受けた。この相談がきっかけで、[[1995年]]には、日本([[東京都]])と中国([[北京市]])のチームによる「日中対抗中高女子硬式野球大会」が日本国内で初めて開催された。中国側は当初から硬式野球での交流を望んでいたが、当時の日本では女子で野球のプレーを経験している女子学・生がまだ少なかったため、日本側のチーム編成に当たっては東京都内の高校(2校)の[[ソフトボール|ソフトボール部]]に協力を依頼したという<ref name="yotsu" />
 
日中対抗中高女子硬式野球大会は翌[[1996年]]に、[[大韓民国]]にある高校のチームを加えた3カ国・4チームによる対抗戦へ発展。四津は、以上の経験を踏まえて、女子の硬式野球部がある日本国内の高校を対象に[[1997年]]から本大会を開始した。ちなみに、第1回大会には、東京都・兵庫県・[[埼玉県]]から5校が参加。四津は、「女子の野球選手にプレーの場を用意してあげたい」との一心で、女子野球を日本に普及させるべく「家(一戸建て家屋)が2軒建つほどの私財を投じた」とされている<ref name="yotsu">{{Cite web|title=投じた私財は家2軒分 「女子硬式野球の父」の夢が実現|url=https://www.asahi.com/articles/ASP8S4GQNP89PTIL00F.html|website=朝日新聞デジタル|accessdate=2021-08-24|date=2021-08-24}}</ref>。
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男女とも高校硬式野球選手権大会の決勝が甲子園球場で組まれていた2021年時点での規定・要項から、男子の全国高等学校野球選手権大会(男子大会)との相違点を中心に記載<ref name="rules">{{Cite web|title=女子野球、男子との違いは?背番号は1から99まで、指名打者制を採用|url=https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/202108230000633.html|website=日刊スポーツ|accessdate=2021-08-24|date=2021-08-23}}</ref>。
*本大会に出場できる高校は全国高等学校女子硬式野球連盟への加盟校で、出場できる選手を女子に限定。男子大会と同じく、女子硬式野球部員の少ない加盟校同士が「連合チーム」として出場することも認めている。ただし、男子大会と違って、「予選」に相当する地区大会までは開催しない<ref name="rules" />。その一方で、在籍中の高校に女子の硬式野球部が設けられていない女子選手も、「全国高等学校連合丹波」という連合チームの一員として大会に参加できる。
*男子大会と同じく、試合では硬式球と金属バットを使用する。試合で使用するグラウンドの広さや、塁間・バッテリー間の距離も男子大会と共通しているが、男子大会と違って[[指名打者制度]]を採用。試合中に指名打者を解除することも認めている<ref name="rules" />。
*出場校に対しては、1チームにつき25人まで、試合中のベンチ入りを認めている(男子大会では最大で18人)<ref name="rules" />。また、ベンチ入りが可能な登録選手のユニフォームには、1~99の間から1つの数字を背番号として着用できる(男子大会では背番号に使用できる数字を1~18に限定)<ref name="rules" />。
*試合は男子大会(9イニング制)より短い7イニング制で進められるが、5回裏を終了していれば、その時点で男子大会と同じく「試合成立」とみなす。1・2回戦では、5回裏の終了時点で7点以上の差が付いていれば、[[コールドゲーム]]扱いで試合自体を終了。
*4回裏を終了してから5回表を開始するまでの時間帯には、出場選手による給水と休憩を目的に、選手も審判団も全員グランドからいったん撤収。男子大会では基本として5回裏の終了後に入るグラウンド整備を、撤収中に実施する<ref>{{Cite web|title=【結果速報】女子野球 神戸弘陵学園、高知中央を降して全国制覇! 史上初の聖地決戦、2年生左腕・日高結衣が快投【全国高校野球2021】|url=https://www.baseballchannel.jp/etc/105293/|website=FullCount|accessdate=2021-08-24|date=2021-08-23}}</ref>。