「月が導く異世界道中」の版間の差分

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:異世界に来る前は、弓道部副部長の高校二年(17歳)。両親と姉・妹の五人家族で、両親は異世界のケリュネオンという国の貴族と神官であった。元々異世界出身者(ヒューマン)の血を引き、それなりの鍛練を積んでいた真は、異世界では一切の負荷から解放された超人クラスの力(巴曰く、魔力だけでも「魔王数人分」)を持ち、風属性を除いた五属性の魔法<ref group="注釈">適性は水・闇・火・土・雷の順で高い。</ref>を使えるが、自身が受けるのも含めて回復魔法に関する適性がまったくない。冒険者ギルドのレベルは1だが、これは前述の通り、基本的なステータスが大きすぎるため<ref group="注釈">RPGでいえば、ほぼカンスト寸前のレベルで最弱モンスターと戦っても経験値が溜まらないということ。</ref>で、得意の弓でも当初は射た際に的を破壊してしまっていた。その魔力は弓の鍛錬に際しての集中法による「意識の拡散と再構成」によって増大を繰り返している<ref group="注釈">巴曰く、稀に「死の淵を臨んで生き返る」といった臨死体験をした者が魔力を増大させた例がある。</ref>。本来生まれもった上限に支配される魔力容量だが、真のように意識を拡散させ再構成するなどという鍛錬は常識の範疇外らしい。
:異世界ではヒューマンに不信を与えないように、クズノハ(葛葉)商会の代表のライドウという通り名でギルドに登録している。蜃気楼都市・亜空の所有者で住人からは若様の呼称<ref group="注釈">多数決で決定。</ref>で、クズノハ商会の従業員の何人かからは旦那の呼称で呼ばれる。学園都市の非常勤講師として戦闘技術実技を教え、教え子たち七人は学園のトップ7に入る実力に成長させている。
:異世界に来て以来、ヒューマンから人間扱いされない<ref group="注釈">真を慕う亜人たちからも「容姿自体は異世界におけるヒューマンの基準からは外れている(曰く、かろうじてヒューマン種)」と認識されてはいる。</ref>ながらも、ヒューマン共通語を覚えたり<ref group="注釈">最終的に、魔力を使用した文字会話に落ち着く</ref>、魔力を抑える努力をしたり、顔をマスクで隠したりと、ヒューマンの悪意のある出来事に遭遇しながらどうにか平和的に過ごしていこうとしたが、緊急避難的に亜空に移動させていたヒューマンが手前勝手な理屈で廃棄予定の武器を奪い、ドラウプニルによる暴発事故まで起こして亜空の民に損害を出してもまったく悪びれることもなく逆に自分を非難したことで、自身の見通しが甘すぎたことを自覚。それ以来、直接関わって信を得た者を除いてヒューマンには極めて事務的に接するようになり、魔族とヒューマンの戦争も第三者として傍観し、物資が不足して困っているなら種族に関係なく商売するとしている。これによって戦争がより深刻化したとしても、それでヒューマンと魔族が滅びるなら自分と関わりのある者たちだけを亜空に保護して放置しようと考えている。
:;界(かい)
::月読から与えられた加護によって発現した固有能力。自身の周囲に半球状の領域(範囲は変えられる)を作りだし、その領域内では大抵の物ごとを感知できるほか、任意に強化・不可視化といった各種属性付加などを行える。