「ピリメタミン」の版間の差分

[[2015年]]時点で[[アメリカ合衆国]]では[[ジェネリック医薬品]]とは存在せず、ピリメタミンを唯一製造して利用できずいたインパックス・ラボラトリーズ社から販売権を買収したチューリング・ファーマシューティカルズ社のCEO[[マーティン・シュクレリ]]により、同年にピリメタミンの価格は1錠あたり13.50米ドルから750米ドル（治療1コースあたり75,000米ドル）に値上げされた（[[マーティン・シュクレリ#ダラプリム価格高騰問題|ダラプリム価格高騰問題]]）<ref>{{Cite news|url=http://www.forbes.com/sites/emilymullin/2015/12/21/turing-pharma-says-daraprim-availability-will-be-unaffected-by-shkreli-arrest/#2c0b2be12e82|title=Turing Pharma Says Daraprim Availability Will Be Unaffected By Shkreli Arrest|last=Mullin|first=Emily|newspaper=Forbes|access-date=2016-11-10}}

</ref><ref name=Ric2015>{{cite book|last1=Hamilton|first1=Richart|title=Tarascon Pocket Pharmacopoeia 2015 Deluxe Lab-Coat Edition|date=2015|publisher=Jones & Bartlett Learning|isbn=9781284057560|page=54}}</ref><ref>{{cite journal|last1=Alpern|first1=JD|last2=Song|first2=J|last3=Stauffer|first3=WM|title=Essential Medicines in the United States--Why Access Is Diminishing.|journal=The New England journal of medicine|date=19 May 2016|volume=374|issue=20|pages=1904-7|pmid=27192669}}</ref>。シュクレリのダラプリム値上げ強行は全米の反発を生み、[[2020年]]にCerovene Inc社によるスルホンアミド系抗菌薬との合剤が、ジェネリック医薬品として初めて[[アメリカ食品医薬品局]]の認可を受けた<ref>[https://www.yakuji.co.jp/entry78131.html トキソプラズマ症治療薬の後発品を初承認、米FDA]、[[薬事日報]]、2020年3月25日、2021年8月8日閲覧</ref>。

[[日本]]では[[2021年]]現在未認可だ。しかし、[[日本感染症学会]]が[[厚生労働省]]の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」に対しトキソプラズマ治療薬としてのピリメタミンの開発要望を提出したのを受けて、[[2013年]]1月に厚生労働省より開発要請がなされた。これを受けて[[グラクソ・スミスクライン]]が[[2015年]]にトキソプラズマ用の[[希少疾病用医薬品]]としての認可を[[厚生労働省]]から受け<ref>[https://jp.gsk.com/jp/media/press-releases/2015/20151222_pyrimethamine_1/ グラクソ・スミスクライン ピリメタミンについて希少疾病用医薬品の指定を取得]、グラクソ・スミスクラインHP、2015年12月22日、2021年8月8日閲覧</ref>、発売へ向けて[[治験]]を進めている<ref>[http://www.jpma.or.jp/medicine/shinyaku/development/com0170.html 新薬・治験情報→開発中の新薬→グラクソ・スミスクライン株式会社]、[[日本製薬工業協会]]、2021年7月9日更新、同年8月8日閲覧</ref>。