「十一年式七糎加農」の版間の差分

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ばね」。ばねは和語であり、ひらがなで記述。
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外形寸度としては50口径の砲身全長が3,750mm、地上からの砲耳の高さが1,660mmである。重量800kgの防楯は最大地上高が2,430mm、最大幅は閉鎖時に1,750mm、解放時2,300mmの寸度となった。
 
砲身のライフリングは右転、等斉28条、深さ0.75mm、傾度は6度45分である。薬室は6.5/1000のわずかな傾斜を持つ。砲身上部に筒状の駐退復座機を装備。駐退機は水圧式で、グリセリン2と水1を混合した液体2.5リットルを使用する。復座機にはバネばね式を採用し、長さ750mmのバネばね2個が用いられた。砲身の最大後座長は430mm。構造限界は465mmである。水平鎖栓や垂直鎖栓方式と異なり、本砲の鎖栓式閉鎖機は砲身に対して斜めに取り付けられている特徴を持つ。この斜鎖栓式閉鎖機は半自動開閉を行う。発射後に砲身が後座、自動的に鎖栓がスライドして薬室を解放する。人力で砲弾を装填した後に駐鉤(ちゅうこう、ロック)を解除すると閉鎖される<ref>佐山『日本陸軍の火砲 高射砲』35頁</ref><ref>佐山『日本陸軍の火砲 要塞砲』263頁</ref>。
 
ほか、各種道具箱、部品を収める箱などの属品がついた。