「大統領制」の版間の差分
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アメリカ型大統領制は[[イギリス]]型[[議院内閣制]]([[ウェストミンスター・システム]])と比較されることが多い。
統治機構の観点からは、[[日本]]を含む[[イギリス]]型[[議院内閣制]]([[ウェストミンスター・システム]])は[[立法権]]と[[行政権]]が[[政権]][[与党]]によって結合され強力な[[内閣]]のもとに権力の集中を容認する制度([[議会]]の多数を占める[[政党]]が行政権を担う)であるのに対し、アメリカ型大統領制は立法権と行政権を厳格に分離させることで権力の分散という点を重視し権力分立を指向する制度であるとされる{{Sfn|飯尾潤|2007|p=143,154}}{{Sfn|佐々木毅|清水真人|2011|p=376}}。厳格な権力分立によって行政権のみしか付与されていないアメリカ型大統領制とは違い、議院内閣制のもとで、首相は[[
立法と行政の関係について、大統領制の下では大統領と議会とは別々に選出されるため民意は二元的に代表されるのに対し(二元代表制)、議院内閣制では議会のみが選挙により選出されて内閣はそれを基盤として成立するため民意は一元的に代表される(一元代表制){{Sfn|飯尾潤|2007|p=18}}。この点から議院内閣制のほうが権限の委任関係は明白となるため、立法と行政との関係を円滑に処理するという点においては、より簡単な政治モデルであるとされる{{Sfn|飯尾潤|2007|p=155}}。
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