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{{出典の明記|date=2021-10}}
{{Expand English|Deixis|date=2021年10月}}
[[File:Deixis.png|thumb|380px|英語における時間直示、空間直示、人称直示]]
'''直示''' (ちょくじ、英: deixis {{IPA|/dáɪksɪs/}}) とは、指示対象が[[文脈]]に依存して初めて指示対象が決まる[[語]]あるいは[[表現]]の[[使用 (言語学)|使用]]を指す[[言語学]]用語である。使用対象の言語表現は'''直示表現''' (英: deictic expression) という。直示表現には「明日」、「そこ」、「彼ら」などがあり、こ呼ばらはすべて[[視点]]の置き方や[[文脈]]によって指示対象が変化する表現である。
 
== 概要 ==
直示には複数の下位カテゴリーがあり、例として時間直示 (英: time deixis)、空間直示 (英: space deixis)、人称直示 (英: person deixis) などがある。使用対象となる直示表現の例としては、「明日」、<i>tomorrow</i>、「そこ」、<i>there</i>、彼、<i>he</i>などが挙げられる。これらの表現はいずれも独立した意味を持つが、文脈情報を考慮しなければ指示対象が判別できないという特徴を持つ (この点で直示は[[照応]]にも類似している)。なお、直示は通常話し言葉に適用される概念であるが、書き言葉、[[ジェスチャー]]、[[報道|メディア]]にも適用されることがある。[[言語人類学]]では、直示は[[記号論]]上の{{仮リンク|指標性|en|indexicality}}に属する概念として扱われる。
典型的なものとして、「私」「あなた」のような[[代名詞]]、「これ」「そんな」「あそこ」のような[[指示語]]、またこれらに「今」「いいえ」などの語も含めた「代形式」([[:en:Pro-form|Pro-form]])がある。これらはいずれも何らかの事物を指し示すものであるが、「誰が」、「誰に」、「いつ」、「どこで」、「どのように」、「何の話」をしているのかという文脈によって具体的な意味が異なる。このように具体的意味が文脈によって定まる表現の総称が直示である。一方、代形式が具体的にどの事物を指し示すかということを[[照応]]という(対象が談話・文章中に明示された場合のみに限定して照応と呼ぶこともある)。
 
== 種類 ==
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直示に関して、ある言語表現をそのまま引用する表現法が[[直接話法]]、発話を基準とする視点で表現し直す方法が[[間接話法]]である。
 
== 注釈 ==
{{Reflist|group="注"}}
== 出典 ==
{{Reflist}}
== 関連項目 ==
*[[照応]]
*[[代名詞]]
*[[指示語]]
{{linguistics-stub}}
 
[[category:語用論|ちよくし]]