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'''ワラビー'''(wallaby) (wallaby) は、[[フクロネズミ目]](有袋類)[[カンガルー科]]に属する動物のうち、[[カンガルー]]や[[ワラルー]]よりも小さな種に対し、一般的に使われる名称である。特に明確な定義付けはなされていないものの、約30種いる。カンガルーに比べ、後ろ足が小さく尾が短い。しかし、後ろ足で跳躍し移動すること、[[育児嚢]]で子供を育てることなど、基本的な習性はカンガルーと同じである。
 
小型の森林に生息するワラビーはヤブワラビー([[ヤブワラビー属]])、ドルコプシス([[ドルコプシス属]]およびコドルコプシス属 ([[:en:Dorcopsulus|en]])) として知られる。ワラビーの名はシドニー周辺で生活していたアボリジニの[[:en:Eora|Eora]]族の言葉に由来している。若いワラビーは他のカンガルー類と同様に"[[:en:joey (marsupial)|ジョーイ (joey)]]"として知られる。
 
== 分布および生息地 ==
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== 分類 ==
ワラビー類は、カンガルー類の中で科学的に明確に分類されたグループではないが、種の平均の体重がおおむね25kgよりも軽いものに使われる<ref>Cath Jones & Steve Parish, Field Guide to Australian Mammals, Steve Panish Publishing, 2004, ISBN 9781740217439</ref>。ワラビー類はいくつかのカテゴリーに分類される。[[カンガルー属]]の標準的なワラビー類、すなわちカンガルーやワラルーに最も近縁であるスナイロワラビー (''[[:en:Agile Wallaby|Macropus agilis]]'') や[[アカクビワラビー]] (''[[:en:Red-necked Wallaby|Macropus rufogriseus]]'') は、大きさは異なるが見た目がよく似ている。ワラビー類は特に南部の州においてよく見られる。
 
[[ファイル:Wallaby joey face in pouch.jpg|left|thumb|[[アカクビワラビー]] (''Macropus rufogriseus'') の子供]]
[[イワワラビー属]] (''Petrogale''属) は、生態系に占めるニッチが北半球の[[ヤギ]]類に似ており、岩場に適応し、大きなつめで地面を掘るよりも足裏の皮膚の摩擦により岩をしっかりととらえるのに適した脚になっている。最低でも15種あり、そのいくつかの種において、種間の関係はまだはっきりと分かっていない。いくつかの種は絶滅が危惧されている。捕獲されたイワワラビーの繁殖プログラムは、[[ヒールズビル・サンクチュアリー]]<!--- 訳注:ビクトリア州にある動物園 --->を代表とする成功事例をはじめ、世界中でもいくつかの成功事例がある。
 
[[シマウサギワラビー]] (''Lagostrophus fasciatus'') はかつて多数あったSthenurinae亜科の残存種であると考えられており、かつてはオーストラリア南部に広く分布していたが、現在は[[移入種]]に影響されていない[[西オーストラリア州]]の2つの島にのみ生息している。この種は[[ウサギワラビー属]]とは近縁関係にはない。
 
また、地質学的に見て近年までオーストラリア大陸の一部であったニューギニア島には少なくとも5種のワラビーが生息している。
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ワラビーは[[ニュージーランド]]のカワウ島に移入され、[[害獣]]として扱われている。オーストラリアへこの個体群を再移入する計画は一部成功している<ref>[http://www.doc.govt.nz/upload/428/joey-award.pdf Auckland Conservancy wins Joey Award],Bernie Napp,2010/04/15閲覧</ref>。
 
[[マン島]]のBallaugh Curraghs地域において100個体以上の野生化した個体が確認されており、これらは数年前にCurraghs Wildlife Parkから逃げ出したつがいから繁殖した。
 
また、[[ハワイ]]の[[オアフ島]]のKalihi Valleyにおいてもワラビーの野生化した個体群があることが知られている<ref>[http://www.earlham.edu/~biol/hawaii/mammals.htm Introduced Species in Hawaii],2010年4月15日確認</ref>。このコロニーは1916年に[[オグロイワワラビー]] (''Petrogale penicillata'') の動物園で飼育されていた個体が逃げ出したものである。
 
他の地域でのワラビーの繁殖集団はこれまでときおり記載されてきたが、一個所のみが生存に適しているとされた。2個所の主要な個体群は[[スコットランド]]の[[ローモンド湖]]にある[[:en:Inchconnachan|Inchconnachan]]島、[[イングランド]]のピーク・ディストリクト ([[:en:Peak District|en]]) である。ピーク・ディストリクトの個体群は1940年頃{{要出典|date=2009年8月}}に地元の動物園から逃げ出した5個体のワラビーに起源があり、2009年3月下旬の観察事例ではまだこの付近に生息しているとされる<ref>http://www.roaches.org.uk/wallabies.htm</ref>。1975年、個体群の大きさは最大になり、約60個体が確認された。ローモンド湖の個体群は1920年代にゆっくりと定着し、管理されず、約28個体に到達した{{要出典|date=2009年8月}}。Inchconnachan島は狭いために、入り江が氷結する時に、本土へと移動する個体がある。過去に繁殖に成功しているイギリス連邦の他の個体群は、[[デヴォン]]のティンマス ([[:en:Teignmouth|en]]) 付近、[[イースト・サセックス]]のアッシュダウン・フォレスト ([[:en:Ashdown Forest|en]])、[[ビュート島]]、ランディ島があげられる。また、[[アイルランド]]の東の沖にあるランベイ島 ([[:en:Lambay Island|en]]) にも小さな個体群がある。この群れは[[ダブリン動物園]]によって、1980年代中頃に個体数が爆発的に増加した後に、導入された{{要出典|date=2009年8月}}。
 
== 種 ==
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== キャラクターなど ==
* [[ラグビーオーストラリア代表|ワラビーズ]] - オーストラリアの[[ラグビー]][[ナショナルチーム]]の愛称。ロゴもワラビーをかたどっている
* [[あずまきよひこ]]に よる漫画、[[わらびー]](または"Wallaby")に出てくるワラビーの人形
* [[ロッコーのモダンライフ]]の[[:en:Rocko (Rocko's Modern Life)|ロッコー]]
* [[ワラビー (ゆるキャラ)|ワラビー]] - [[沖縄タイムス]]の親子向け新聞のマスコットの[[ゆるキャラ]]
* [[埼玉県]][[蕨市]]のマスコット]]
 
== 参考文献 ==