「隠れた変数理論」の版間の差分
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==隠れた変数理論==
[[量子力学]]と矛盾しない隠れた変数理論は
ボームの理論は、ド・ブロイのアイデアに基づいており、電子などの量子力学的な粒子と、その動きを支配する隠れた「導波」の'''両方'''の存在を仮定する。よって電子は二重性を持たない純粋な粒子とされる。例えば[[二重スリット実験]](→[[波と粒子の二重性]])を行うと、電子は片方のスリットだけを通過する。しかしどちらのスリットを通過するかはランダムでなく導波に従って決められるために干渉パターンが観測される。
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最近になって[[ゲラルド・トフーフト]]により、さらに別種の決定論的な理論が提唱された<ref>'t Hooft, G. (1999)Quantum Gravity as a Dissipative Deterministic System,''Class. Quant. Grav.'' '''16''', 3263-3279 ({{arxiv|archive=gr-qc|id=9903084}})</ref>。この理論は、[[量子重力]]の統一理論を定式化するときに明らかになる問題が発端となっている。
しかし大半の物理学者は、宇宙の真の理論は隠れた変数理論ではなく、また粒子は量子力学的記述に現れる以外の情報は持っていないと信じている。前述したような[[量子力学の解釈]]も、それぞれ哲学的な問題点を抱えている。[[局所実在論|局所実在主義]]こそが正しく、そして量子力学は究極的には誤りだと考えている物理学者は極めて少ない。
==参考文献==
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