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:男性器を石で象った推測されるもので、女性を表現したとみられる土偶と対照的なもので、祭祀のための縄文時代の遺物である。その出現は前期初頭である。中期になって類例が増える。出土範囲は、中部高地を中心に関東地方西部から北陸地方までである。造形は、出現時には小さな川原石を細長く整形したものであったが、中期になると頭部に鍔(つば)を巡らせ、その上下に円や三角形の文様を彫り込むものが出現している。この時期に長さが1メートルを超えるものも出現している。その背景として、縄文社会の祭祀が集団化し、集落から地域へと大規模化していったことが考えられる<ref>原田昌幸「石棒、玉類などの分布からみた交易」([[独立行政法人]][[文化財研究所]]・[[奈良文化財研究所]]監修『日本の考古学 -ドイツで開催された「曙光の時代」展』[[小学館]] 2005年)67-68ページ</ref>。
; 石冠 : 冠に似ている石製品。縄文時代前期の[[北海道]]の物と、[[中部地方]]西部を中心に[[近畿地方]]や[[東北地方]]に分布する縄文時代晩期の物がある。石冠を模した[[土器]]が東北地方から出土している。
; [[岩偶 ]]: 石偶ともいう。石製の人形で、[[土偶]]と同じように信仰と関係があるものと考えられている。
 
== 石器の製作 ==