「細胞性粘菌」の版間の差分

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'''細胞性粘菌'''というのは、[[アメーバ運動]]をする体と、[[胞子]]形成する[[子実体]]をその[[生活環]]に持つ点で、[[変形菌]]類に似た点を持つ生物である。
 
ただし、変形菌類のいわゆる[[変形体]]が、核分裂を繰り返しながら、細胞質は分かれない、いわゆる[[多核体]]であるのに対して、この仲間は、その生活環を通して細胞の構造を失わない。単細胞のアメーバとして増殖し、それが集まって、一時的に外見的には変形体のような構造をとる。しかし、この場合にも細胞が集まっただけで融合することはなく、また、移動して子実体に変化するまでの一時的な構造にとどまる。多くの変形菌が、子実体形成時には変形体が細かい部分に分かれ、それぞれが子実体の形を取るのに比べると、ある意味では逆である。なお、この類の子実体のことを、特に'''累積子実体'''(るいせきしじつたい、またはソロカルプ Sorocarp)と呼ぶ。
 
また、変形菌の変形体が場合によっては1mにも広がるのに対して、細胞性粘菌の偽変形体はせいぜい数mmである。