カンソー海峡(カンソーかいきょう、Strait of Canso、Gut of Canso、Canso Strait)はカナダの東部に位置する海峡ノバスコシア州本土とケープブレトン島とを隔てている。ベルアイル海峡カボット海峡と並び、セントローレンス湾から大西洋に出る重要な航路の一つである。

「カンソー」という語は、先住民ミックマック族(Mi'kmaq)の言葉で「そびえる崖の対岸」を意味する「カムソク(kamsok)」から来ているとされる。

概要 編集

海峡は細長く、長さは27kmだが幅は平均3km、一番狭いところでは1kmしかない。狭いわりに水深は深く、200フィート(約60m)ほどはある。両端には二つの自治体がある。両方ともノバスコシア州に属する港町で、東側はポート・ホークスベリー(Port Hawkesbury)、西側はマルグレーブ(Mulgrave)である。

1955年、深さ65mの海峡を埋め立て、ノバスコシア半島とケープブレトン島の間を繋ぐコーズウェイ(海上道路)、カンソー・コーズウェイ(Canso Causeway)が建設された。長さ1,385mでS字カーブを描くコーズウェイ上には道路と鉄道が設けられた。また大型船の航路を確保するため、幅24mの運河・カンソー運河がコーズウェイ東端に確保された。この運河の大きさが、五大湖と大西洋を結ぶセントローレンス海路を通る船の一つの基準となっている(シーウェイマックス)。