ジェノグラム

援助者が利用者の家族関係を理解するための図

ジェノグラム(genogram)とは、援助者が、利用者を中心とした家族関係を理解するために作成されるのことである。

主に介護障害支援、医療教育の分野で、支援記録を作成するために使われる。

概要 編集

ジェノグラムとは、書籍(ジェノグラムの臨床(2009))の訳者である石川の「訳者あとがき」によれば、GEN-O-GRAM で構成された新造語であり、ここでの GEN は GENERATION を意味する。しかもこの GENERATION には血のつながり、一族という単なる生物学上の系譜を超え、世代間相互作用という心理学上の含みが課せられていると言う[1]遺伝子という意味のgeneと、図表という意味のdiagramとを合成した造語[2]

文章で家族姻戚関係を解説するよりも、本人の周囲の人間関係が一目で年齢や関係性が理解できる。離婚死別などの家族状況や家族内支援のキーパーソンを見つけるなどの資料になる。[3]

具体的な書き方に関しては、外部リンクなどを参照。

脚注 編集

  1. ^ 村松励 2010, p. 60.
  2. ^ NPO法人 コアカウンセリング支援協会 コアのひとびと ジェノグラム
  3. ^ 「介護職員初任者研修テキスト 第2巻 人間と社会・介護 2」 初版第4刷 p.72 一般財団法人 長寿社会開発センター 発行 介護職員関係養成研修テキスト作成委員会 編集

参考文献 編集

  • 村松励「非行臨床におけるジェノグラム (Genogram) の活用」『人文科学年報』第40巻、専修大学人文科学研究所、2010年3月、59-82頁、doi:10.34360/00007417ISSN 03878708 
  • M・マクゴールドリック, R・ガーソン, S・シェレンバーガー著 石川元, 佐野祐華, 劉イーリン『ジェノグラム(家系図)の臨床 : 家族関係の歴史に基づくアセスメントと介入』ミネルヴァ書房、2009年。ISBN 9784623050833NCID BA89503526全国書誌番号:21569429https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010065824-00 


関連項目 編集

外部リンク 編集