ダニエル・サイモン(Daniel Simon、男性1975年 - )は、ドイツコンセプトデザイナー

概要 編集

自動車のデザイン、映画に登場するモビリティを多数手掛けている。同じ路線のデザイナーとしてはシド・ミードの後継者と目される事もあるデザイナーである。プロダクトデザインの業界で注目されているデザイナーの一人である。

経歴 編集

自動車デザイナーとしてのキャリア 編集

  • 2004年にフォルクスワーゲンのシニアデザイナーに昇格。
  • 2005年にシニアデザイナーを退職し、独立。後にカリフォルニアとブラジルで架空ブランド「コズミックモーターズ」のレーベル制作を行い、2007年に作品集「コズミックモーターズ」を出版。
  • 2007年にブガッティのシニアコンセプトデザイナーとして務める。
  • 2012年にロータスのLMP2クラス専用レースカー、ローラB12/80のカラーリングデザインを手掛ける。
  • 2013年に「ザ・タイムレス・レーサー」を出版。
  • 2014年にポルシェのレストモッドをする、シンガー・ヴィークル・デザインにてシンガーDLSの外装、内装、機関をデザイン。
  • 2020年にロボレースのチーフデザインを担当。
  • 2022年にEVメーカー「Arrival」の経営者補佐に就任。

コンセプトデザイナーとしてのキャリア 編集

  • 2012年に「オブリビオン」の劇中に登場する小型飛行艇「バブルシップ」のコンセプトデザインを手掛ける。
  • 2018年に「トップガン マーヴェリック」の劇中に登場する「X-72 ダークスター」のデザインを手掛ける。

特徴 編集

彼の作品の特徴には次のようなことが挙げられる。

架空の世界ならではの不可能を可能にするデザイン。 編集

彼の手掛けた作品の特徴として、細部まで作り込まれたディティールがある。

例えば、書籍「ザ・タイムレス・レーサー」での自動車の例で挙げると、ヘッドランプ、アンテナ、エンジン、足回りのアーム類のように、見える部分はもちろんだが、見えない部分までこだわりを持って作り込まれている。このような作業は、実際の車両の構造について理解していることが必要不可欠である。また、「トップガン マーヴェリック」に登場する「X-72 ダークスター」のデザインの際には、航空機メーカーのロッキード・マーティンの協力のもとリアリティが追求された。

そうした細かい拘りの積み重ねによって、作品を見る者が実際に動きそうだと感じることができ、SF映画等においても映画そのものの説得力を高めている。

作品 編集

出版

映画への参加

その他

外部リンク 編集