メガ・ミリオンズ(Mega Millions)はアメリカ合衆国の45州で発売されている数字選択式宝くじ

沿革 編集

 
2020年6月現在発売されている州及びコロンビア特別区と米領ヴァージョン諸島(非表示)を青色で表示

メガ・ミリオンズは1996年8月31日にジョージア州イリノイ州メリーランド州マサチューセッツ州ミシガン州バージニア州にて発売、9月6日に初めて抽せん会を行った。当時の名称はザ・ビッグ・ゲームであった。

その後、1999年ニュージャージー州2002年5月にオハイオ州ニューヨーク州、同年9月にワシントン州2003年テキサス州2005年カリフォルニア州で販売が開始され、2020年現在アメリカ国内の45州とコロンビア特別区、アメリカ領ヴァージン諸島で販売されているが、アラバマ州、アラスカ州、ハワイ州、ネバダ州、ユタ州、米国自治領であるプエルトリコでは発売されておらず、日本国内では購入出来ない[1]。一口2ドル[2]

方式 編集

1から70までの数字(白ボール)を5つと1から25までのメガボールと呼ばれる数字を1つ選択する。すべて当てればジャックポット(大当たり)となる[3]。ジャックポット以外でも、5個(白ボール5個、もしくは白ボール4個+メガボール1個)当たりから1個(メガボール1個当たりの場合のみ)まで、当たったボールの数と当せん者の数により賞金が設定されている。賞金額は条件により異なるが、白ボール5個一致で20から40万ドル程度、メガボール1個のみの当たりだと2ドル程度である。なお、白ボールのみ当たりの場合、3個以上当たりで初めて賞金の対象となり、2個または1個当たりの場合は賞金はない。

抽せんはアトランタのテレビ局WSB-TVで実施され[4]、当せん者がいない場合は繰越しとなる。

高額ジャックポット 編集

2007年3月6日抽せん分で、ジョージア州在住のトラック運転手が獲得した3億9000万ドルであった。2012年3月30日抽せん分では5億4000万ドルの繰越金となり、世界最高当せん金額(当時)を更新した。そのためメガ・ミリオンズを購入しようと全米中が販売店に殺到し、販売期間中15億ドルが売り上げた[5]。そして3月30日午後11時(EDT)から行われた抽せんの結果、6億4000万ドルのジャックポットがメリーランド州、カンザス州、イリノイ州の3名がジャックポットとなり、当せん金は3人に山分けとなった[6]

2018年10月23日抽せん分では2番目の15億3700万ドルの繰越金となり、抽せんの結果、サウスカロライナ州から1枚当せんが判明し、単独当せん者としては最高額となった[7]

2013年12月17日抽せん分では歴代3番目の繰越金6億4000万ドルで、カリフォルニア州とジョージア州から2枚当せん。

なお高額当選の場合は一括払い・分割払いのどちらかを選択する。一括払いの場合は当選金の全額は受け取れずに数十パーセント差し引いた金額になるケースがほとんどである。分割払いの場合は全額受け取れるが、当選金を数十年単位にわたって受け取るケースが多い。

またアメリカでは宝くじで600ドル以上の当選は連邦税25%、州税5~6%の計30%ほど課税される。

当せん確率と当せん金 編集

2017年10月28日発売からフォーマットが変更となり、ジャックポットの当せん確率は302,575,350分の1となった [8]

白球一致数 メガボール一致 賞金 確率
5 Yes ジャックポット 1 in 302,575,350
5 No $1,000,000 1 in 12,607,306
4 Yes $10,000 1 in 931,001
4 No $500 1 in 38,792
3 Yes $200 1 in 14,547
3 No $10 1 in 606
2 Yes $10 1 in 693
1 Yes $4 1 in 89
0 Yes $2 1 in 37

関連項目 編集

  • パワーボール 米国でメガ・ミリオンズと並び著名な数字選択式宝くじ

脚注 編集

  1. ^ 刑法上の賭博及び富くじに関する罪にあたるため。刑法187条第3項の「富くじの授受」もこれに含まれる。
  2. ^ Mega Millions” (英語). www.megamillions.com. 2018年10月22日閲覧。
  3. ^ FAQs, Mega Millions, Retrieved on 2009-01-12
  4. ^ Mega Millions Drawing Time Archived 2013年7月19日, at the Wayback Machine. 毎週火・金曜日の午後11時に放送
  5. ^ Matt Stevens; Carol J. Williams (2012年3月31日). “Mega Millions mania leads to disappointment in California”. Los Angeles Times. http://www.latimes.com/news/local/la-me-mega-millions-20120331,0,4521973.story 
  6. ^ “Winning tickets for Mega Millions jackpot sold in Maryland, Illinois”. (2012年3月31日). https://edition.cnn.com/2012/03/31/us/mega-millions/index.html?hpt=hp_t1 2012年3月31日閲覧。 
  7. ^ https://www.cbsnews.com/news/mega-millions-world-record-1-6-billion-jackpot-south-carolina-apparent-winning-ticket-today-2018-10-24/
  8. ^ [blog.timesunion.com/capitol/archives/274243/mega-millions-lottery-tickets-will-go-from-1-to-2/ Mega Millions lottery tickets will go from $1 to $2]

外部リンク 編集