通知(つうち)とは、相手に対してものごとを知らせること。行政司法においてこの言葉が用いられる場合、一般には相手方に意思または事実を知らせる行為、行政庁がある事項を特定または不特定多数に知らせる行為で、準法律行為である[1]

電話における通知 編集

ナンバーディスプレイ契約を行っている固定電話携帯電話のディスプレイに、発信元の電話番号を表示させる機能のことを指す。なお、発信者側の設定によって非通知にすることが可能である。

コンピュータにおける通知 編集

コンピュータにおける通知は情報をユーザーに知らせることである。

メールの受信・リマインダーなど様々な情報を知らせる手段であり、パーソナルコンピュータスマートフォンなどで利用される。Androidにおいては、通知は「アプリの UI 以外で Android が表示するメッセージ」と定義される[2]。各プラットフォーム(WindowsやAndroidなどのOSレベル、Webブラウザなどのアプリケーションレベル)で通知の仕組みが整備されている。通知を受けたユーザーは通知をタップしてアプリを起動したり、通知画面を直接操作して情報を処理したりする[2]

目的 編集

通知の目的は低コストの情報取得である。通知を用いることで、ユーザーは情報を取得するためにわざわざアプリケーションを開いて自ら情報収集をおこなわなくて済む。またpush通知をおこなうことで緊急性の高い情報をリアルタイムに取得でき、緊急性の高い情報を得るために情報源を手動で監視する必要がなくなる。

通知は新しい情報(新規メッセージなど)の到着を知らせたり、思い出すべき情報を知らせる(リマインドする)ために用いられる。

方式 編集

通知にはPush技術Apple Push Notification Serviceなど)を利用してpushされた情報をユーザーが受動的に割り込みで通知される方式(例: 着信音)と、通知センター等の情報集約場所からユーザーが能動的に情報をpullする方式がある。各プラットフォームで様々な通知方式が提供されており[2]、通知目的とユーザーエクスペリエンスを考慮して利用される(べきである)[3][4]。以下は通知方式の具体例である。

  • 着信音
  • バイブレーション
  • ヘッドアップ通知・pop通知
  • ステータスバーのアイコン/タスクトレイ
  • アプリアイコンのバッジ
  • ロック画面

プッシュ通知による割り込み 編集

音・バイブレーション・ポップアップ等により、ユーザーへ強制的に通知をおこなうことができる。緊急性の高い情報を確実に届けることができる一方、頻繁なプッシュ通知はユーザーの作業へ割り込むことになる。そのため通知をオフにする機能が存在する機器もある[5][6]

脚注 編集

  1. ^ 法律学小辞典 第4版補訂版 有斐閣
  2. ^ a b c Android Developers - User Interface - Notifications [1]
  3. ^ Material Design - Android Notifications [2]
  4. ^ iOS Human Interface Guidelines - Notifications
  5. ^ Androidヘルプ
  6. ^ Nexusヘルプ

関連項目 編集

外部リンク  編集