独山(どくざん、どくさん、拼音: Dú Shān ドゥシャン)は、中国語で孤立した丘を意味する言葉で、中華人民共和国河南省南陽市の近郊にある小さな山である。古くは、豫山といい[1]、南陽市の市街地から北東に3キロメートルほどのところに、4平方キロメートルほどの面積で位置している。

独山
独山の位置(中華人民共和国内)
独山
独山
中国内の位置
最高地点
標高367.8 m (1,207 ft)
座標北緯33度4分13秒 東経112度35分11秒 / 北緯33.07028度 東経112.58639度 / 33.07028; 112.58639座標: 北緯33度4分13秒 東経112度35分11秒 / 北緯33.07028度 東経112.58639度 / 33.07028; 112.58639
地形
所在地中華人民共和国の旗 中華人民共和国 河南省南陽市
プロジェクト 山

鉱業 編集

この丘は、ヒスイ(翡翠)に似た石であるソーシュライト英語版を豊富に産出する。しかし、「独山翡翠 (Dushan jade)」という通称は誤解を招くものである。この石は、中国の新疆ウイグル自治区で産出するネフライト、すなわちカルシウムマグネシウムケイ酸塩鉱物とも、ミャンマーで産出するジェダイト(ヒスイ輝石)、すなわちナトリウムアルミニウムのケイ酸塩鉱物とも異なり、本物のヒスイではない。この石は、長石緑簾石の細粒が混合したものである。現在、この石は「独山翡翠」[2]、「スイス翡翠」[3](スイスの鉱物学者が命名したことによる)、「南陽翡翠」[4]などの名称で売買されている。

地域文化 編集

中国暦3月3日には、地元の人々がこの山に登る風習がある。

独山は、道教仏教の聖地であり、代に建立された「祖師宮」がある。独山の東麓には「豫山禅寺」があり、『南陽府志』によれば、中国最古の寺院とされる洛陽白馬寺よりは120年ほど遅いが、後漢代の189年の建立という[1]

脚注 編集

  1. ^ a b 河南南阳豫山禅寺”. 河南南阳豫山禅寺. 2017年9月10日閲覧。
  2. ^ 话清明上河图巨型玉山”. 上海市流通经济研究所 (2016年3月18日). 2017年9月10日閲覧。
  3. ^ 鉱石や宝石の別称”. AquaCube (2016年3月18日). 2017年9月10日閲覧。
  4. ^ 南陽翡翠萬聖龍車”. 紫禁城博物館 (2013年9月22日). 2017年9月10日閲覧。

外部リンク 編集