玉井幸助

日本の国文学者

玉井 幸助(たまい こうすけ、1882年10月15日 - 1969年1月11日)は、日本の国文学者

人物・来歴

編集

新潟県柏崎市出身。1905年新潟師範学校卒,1909年東京高等師範学校国語漢文科卒、1950年「更級日記錯簡考」で東洋大学文学博士。1910年東京高等師範学校助教諭兼訓導、1915年同校教諭、1925年教授。1946年定年退官し、日本女子専門学校教授、1962年昭和女子大学長に就任。専門は平安鎌倉女流日記文学[1]

著書

編集
  • 『話方十二ヶ月』 (兒童圖書館叢書)育英書院、1917-1918
  • 『更級日記錯簡考』育英書院、1925
  • 『更級日記新註』育英書院、1926
  • 『教育と国文学』中文館書店、1932
  • 『実用語講座言葉と文』育英書院、1935 / 開拓社言語文化叢書 1981.9
  • 讃岐典侍日記通釈』育英書院、1936
  • 『日記文学概説』目黒書店、1945 国書刊行会、1982.7
  • 『古典文学読本 中世篇』富士書店、1948
  • 『古典文学読本 王朝篇』富士書店、1948
  • 『現代文学読本』編 富士書店、1950
  • 和泉式部日記新註』世界社、1950
  • 十六夜日記評解』有精堂出版、1951
  • 『更級日記評解』有精堂出版、1952
  • 『日本文学の一般知識』鷺の宮書房、1956
  • 弁内侍日記 新注』大修館書店、1958
  • 中務内侍日記 新注』大修館書店、1958
  • 多武峯少将物語 本文批判と解釈』塙書房、1960
  • 『日記文学の研究』塙書房、1965
  • 『讃岐典侍日記全註解』有精堂出版、1969
  • 問はず語り研究大成』明治書院、1971
共著

校訂など

編集
  • 『詳解日本外史抄』編 育英書院、1921
  • 『定本更級日記』校 育英書院、1926
  • 『講本保元物語』校定 育英書院、1929
  • 『講本方丈記鴨長明 校定 育英書院、1929
  • 『方丈記・十六夜日記 名著新抄』編 育英書院、1930
  • 阿仏尼『十六夜日記』岩波文庫 校、1934
  • 『東関紀行・海道記』岩波文庫 校、1935
  • 橘南谿『東西遊記』柳沢里恭『雲萍雑志』 (女学校用名著抄本) 編 三省堂、1937
  • 『現代語訳国文学全集 第7巻 枕草子非凡閣、1937
  • 『讃岐典侍日記』岩波文庫 校、1939
  • 重吉『船長日記』池田寛親 編, 校訂解説 育英書院、1943
  • 紫式部日記・更級日記』(日本古典全書) 校註 朝日新聞社、1948
  • 『小栗重吉漂流記』加藤一志 絵 目黒書店、1949
  • 菅原孝標女『更級日記』 (日本古典全書) 校註 朝日新聞社、1950
  • 『讃岐典侍日記』(日本古典全書)校註、朝日新聞社、1953
  • 建春門院中納言健寿御前日記』(日本古典全書) 校註 朝日新聞社、1954
  • 『海道記・東関紀行』(日本古典全書)阿仏尼 [著], 石田吉貞共校註 朝日新聞社、1954 2版
  • 後深草院二条『問はず語り』(岩波文庫) 校訂、1968

脚注

編集
  1. ^ 20世紀日本人名事典