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王小亭(おう しょうてい、ワン・シャウティン、1900年 - 1981年3月9日)は中国系アメリカ人のカメラマン・映画撮影技師である。

来歴編集

米国の大学卒業直後から英米ニュース短編映画会社の撮影技師を担当する。その後、1925年1937年の間、「万国ニュース通信社」の撮影技師、上海申報新聞および米国ハースト新聞社でカメラマンを務めた。

上海南駅の赤ん坊編集

日中戦争開始直後の1937年8月28日、米国ハースト新聞社のジャーナリストとして、米軍の委託を受け、第二次上海事変における張華濱港戦闘後の撮影をおこなった。その際に日本軍により空爆[1]された上海南駅で、「上海南駅の赤ん坊」(中国では「中國娃娃」)と呼ばれる後に最も有名になるニュース写真を撮影した。この写真は戦争の悲惨さを強く印象づけたものとして、新聞王ハーストの手により、2週間後には米国のLIFE誌、およびその他複数の雑誌に掲載され、世界に向けて配信された。この爆撃で破壊された廃墟の中で泣き叫ぶ幼児の画像は米国のマスコミや民衆を驚かせるだけではなく、全世界で広く伝えられ、さらに多くの人々の話題になった。この写真は米国の民衆の間で日本の中国進出に反対する世論を盛り上げるために大きな効果をもたらした。


1938年、王は蘇州戦線や広東爆撃等を撮影した[2]。 日本により生命の危険に晒され、イギリス当局の庇護を受け、しばらく後家族とともに香港に避難した[3][4]第二次世界大戦の間、王はそのまま中華民国国民革命軍国民政府で活動した。また、蒋中正(蒋介石)と宋美齢夫人とのシーンなど、蒋の日常生活の様子を数多く撮影している。

戦後編集

戦後、王は米国に一旦帰国した後、台湾に移り、記録映画関連の映画と写真の撮影に従事した。1950年-1960年代、王小亭は米高梅公司の記録映画の撮影に転職し、『章嘉活佛火化(章嘉活の火葬)』、『台灣櫻花盛開(台湾の桜が満開)』などの短編映画を残した。

王は台北で1970年に隠居生活を経て、1981年の3月9日に糖尿病で死亡した[5]

栄典編集

2010年、アジアアメリカジャーナリスト協会は、王小亭を映像ジャーナリストの先駆けとして表彰した[6]


脚注編集

  1. ^ この空爆は、日本では日本海軍が軍用の駅を爆破した戦果として報道された(『支那事変画報』朝日新聞社第4号)。上海南駅は軍事物資の集積場であった。爆撃の際、上海で利用可能な鉄道駅は上海南駅のみとなっていたため、爆撃当時は避難民が多数詰め掛けており、死者は民間人のみ約170人であったと徐淑希は主張している(徐淑希編『日本人の戦争行為』[要ページ番号])。
  2. ^ Library Contents Listed Year-by-Year: 1938”. The 1930s: Prelude to War Video Library. UCLA Film and Television Archive. 2011年1月18日閲覧。
  3. ^ Faber, John (1960). Great moments in news photography: from the historical files of the National Press Photographers Association. T. Nelson. p. 74. 
  4. ^ Faber, John (1978). Great news photos and the stories behind them (2 ed.). Courier Dover Publications. pp. 74–75. ISBN 0-486-23667-6. http://books.google.com/books?id=DqwLVaPdDgoC&pg=PA74&dq=%22I+noticed+that+my+shoes+were+soaked+with+blood.%22&hl=en&ei=u3g1TdHRO4z2tgPv7OD9BQ&sa=X&oi=book_result&ct=result&resnum=1&ved=0CCMQ6AEwAA#v=onepage&q=%22I%20noticed%20that%20my%20shoes%20were%20soaked%20with%20blood.%22&f=false. 
  5. ^ “'Newsreel' Wang succumbs at 81”. Taiwan Today (Government Information Office, Republic of China (Taiwan)). (1981年5月1日). http://taiwantoday.tw/ct.asp?xitem=119988&ctnode=124&mp=9 2011年1月18日閲覧。 
  6. ^ Honor Roll List: Pioneers, past and present”. Asian American Journalists Association (2010年12月24日). 2011年1月18日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集

出典編集