白鵬の駄目押し(はくほうのだめおし)では、白鵬が勝負が決した後に相手を土俵下まで吹っ飛ばした事例を解説する。

主な事例 編集

大相撲平成26年7月場所4日目 編集

豊真将を寄り切った際に駄目押しを行った。

審判長を務めた朝日山審判部副部長(元大関大受)は「褒められたものではない。ひどいものが続くようなら通達する」と苦言を呈した。

朝日山副部長は「強いのだから、にらみ付ける必要もない。いろいろな面で大横綱になってもらいたい」と述べた。

北の湖理事長(元横綱)は駄目押しに「あれくらいはいい。横綱としてたたき付ける感じでいい」と不問にした[1]

大相撲平成28年3月場所8日目 編集

嘉風戦で勝負が決した後に相手を土俵下まで吹っ飛ばした。この駄目押しで、嘉風と激突した井筒審判部副部長(元関脇逆鉾)が左脚を骨折する重傷を負った。

伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)は取組後に白鵬を呼び出し、口頭で厳重注意した。注意を受けた白鵬は「(井筒副部長が)大きなけがをし申し訳なかった」と謝罪。「私も土俵際で弱いところがあり、修正したかった。(今後は)土俵の中で勝負をつけられれば」と弁明した[2]

大相撲平成28年5月場所8日目 編集

仕切りの際に大入りの館内で「正代コール」が沸き起こると、白鵬の顔面はみるみる紅潮。立ち合いから正代の顔面を張ってノド輪で押し出すと、土俵を割った相手を駄目押しで吹っ飛ばした。

審判部長の二所ノ関親方(元大関若嶋津)は「場所前に(力士会で)言ったのにね。カッとなったのかな。なかなか直らない。ダメ押しはいかん。見苦しいし、見本にならない」と苦言。本人を呼び出しての注意については「そこまではしない」と今回は見送る考えを示した。

白鵬自身は「正代コール? 何でもない。(最後は)いきすぎず、緩すぎず。ちょうど」と話した。勝負が決した後には正代が礼をする前にさっさとそんきょしてしまい、審判長がやり直させる場面もあった。

この日は師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)が大相撲中継の解説を担当。同親方は放送の中で「周りから言われると、熱くなってしまう。(部屋に)帰ったら言っておきます」と話した[3]

大相撲平成29年11月場所5日目 編集

栃煌山に駄目押しをした。

栃煌山との対戦で、まず時間前に立つが、これは不成立。「栃煌山関も気合が入っていた。立つなら立ってみろという気持ちで立ったけどね」と説明した。

支度部屋で指摘されると「そうですか? 土俵際は何があるか分からないから」と話した[4]

大相撲平成30年9月場所10日目 編集

逸ノ城を寄り切りで破った後、駄目押しした。

白鵬は、「そうだったのかなあ」と話した。気迫が出過ぎたのかと問われ「そうかもしれない」と答えた[5]

関連項目 編集

出典 編集