皇帝属州
皇帝属州(こうていぞくしゅう)とは、ローマ帝国でローマ皇帝が属州総督を任命する権限のある属州。軍団の駐留地たる防衛線の境域に多く、属州統治により能力を必要とされる。皇帝にその能力を見込まれた人材が総督に任命され、任期も必要に応じて長くなることもあった。これに対して元老院が任命するのは元老院属州という。アウグストゥス帝の時代から始まる。
- アエギュプトゥス(Aegyptus)
- アルペス(Alpes)(コッティアエ(Cottiae), マリティマエ(Maritimae), ポエニナエ(Poeninae) の3州)
- キリキア(Cilicia)
- ダルマティア(Dalmatia)
- ガラティア(Galatia)
- ガリア(Gallia)(アクィタニア(Aquitania), ベルギカ(Belgica), ルグドゥネンシス(Lugudnensis))
- ゲルマニア(Germania)(高地(Superior), 低地(Inferior))
- タラコネンシス(Tarraconensis)(イベリア半島の一州)
- ルシタニア(Lusitania)
- モエシア(Moesia)
- ノリクム(Noricum)
- パンノニア(Pannonia)
- ラエティア(Raetia)
- サルディニア・コルシカ(Sardinia et Corsica)
- シュリア(Syria)
- トラキア(Thracia)