硬鉛(こうえん)とは鉛合金の一種。鉛に1-12%のアンチモンを加えることで、の耐食性を保ちつつ硬度を高めた合金。補助的な役割としてスズも使われる。

用途 編集

工業用用途として硬鉛板・硬鉛管・硬鉛鋳物として加工されるが、含有するアンチモンのパーセンテージによって用途は変わり、アンチモン1%以下は鉛管,1~3%はケーブル鉛被,3~4%は鉛蓄電池電極などに使用される。砲弾銃弾弾芯などに用いられている。

歴史 編集

最初の硬鉛はヨハネス・グーテンベルクにより活字合金として開発されたもので、その配合は84%、14%、アンチモン4%の割合で配合された。この配合率では融点が240度となった。