社会経済状況(しゃかいけいざいじょうきょう、socioeconomic status, SES)は、個人または家族(世帯)の社会状況のことである。教育就学年数)、収入職業などを組み合わせて評価する。SESは、資源特権権力へのアクセスのばらつきを明らかにする[1]

社会経済状況の際立ったコントラストを示すジャン=ウジェーヌ・ブーランドによる1880年の絵画

家族のSESを分析する場合は、世帯収入、稼ぎ手の教育(就学年数)、職業、および合計収入を調べ、個人のSESを分析する場合は個人の属性(収入、教育、職業など)のみを評価する[2]

社会経済的状況社会経済(的)地位とも。

社会経済状況と権力

編集

政治に影響を与えるのは、金銭よりもむしろ主観的な社会経済的地位であるという、質の高い証拠を提供する統計的文献分析(メタ分析)がある[3]。また、個人の成功を予測するのは、IQよりもむしろ両親の社会経済的地位である[4]

関連項目

編集

出典

編集
  1. ^ Socioeconomic status (American Psychological Association)
  2. ^ National Center for Educational Statistics. 31 March 2008. http://nces.ed.gov/programs/coe/glossary/s.asp
  3. ^ Schuler, Johannes; Ivanov, Igor; Wänke, Michaela (2017-08-28). “Does Money Change Political Views? – An Investigation of Money Priming and the Preference for Right-Wing Politics” (英語). Journal of Social and Political Psychology 5 (2): 396–414. doi:10.5964/jspp.v5i2.748. ISSN 2195-3325. https://jspp.psychopen.eu/index.php/jspp/article/view/5021. 
  4. ^ Strenze, Tarmo (2007-09). “Intelligence and socioeconomic success: A meta-analytic review of longitudinal research” (英語). Intelligence 35 (5): 401–426. doi:10.1016/j.intell.2006.09.004. https://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/S0160289606001127.