私がやりました
『私がやりました』(わたしがやりました、英語: The Crime Is Mine、フランス語: Mon crime)は、2023年公開のフランス映画[1]。フランソワ・オゾン監督作品[1]。
概要 編集
本作は、ジョルジュ・ベールとルイ・ベルヌイユによる1934年の戯曲『Mon crime』にインスピレーションを得て作られた映画である[2]。
あらすじ 編集
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
1930年代のフランス。
マドレーヌは売れない新人女優。ある日、有名映画プロデューサー・モンフェランの自宅に呼び出され、端役と愛人契約を持ち掛けられ、襲われそうになる。マドレーヌは自分の身を護るためにモンフェランに噛みつき、突き飛ばして逃げ出した。マドレーヌはルームシェアする親友で新人弁護士のポーリーヌに事態を打ち明けるが、すぐにフランス国家警察のブラン警部がやってきてマドレーヌに当日の様子を聞く。ブラン警部はマドレーヌが自殺用にと出していた拳銃を証拠品としてこっそり押収し、ラビュセ判事の下に持ち込む。ラビュセ判事はマドレーヌを証人として呼び出し、マドレーヌがモンフェラン殺しの犯人だと追及する。有名になるチャンスとマドレーヌは犯行を認め、裁判が開かれることになる。
裁判でポーリーヌは正当防衛を訴え、ポーリーヌの書いた台本にそってマドレーヌは裁判で陳述を行う。鮮やかで感動的なスピーチは裁判官と大衆の心をつかんで、正当防衛による無罪を勝ち取った。一躍時の人となったマドレーヌは悲劇のヒロインとしてスターの座へと駆け登っていった。マドレーヌは映画の重要人物(マリー・アントワネット役)や舞台劇の主人公などを演じる。ポーリーヌの下へも弁護依頼が舞い込み続ける。
そんなある日、マドレーヌとポーリーヌの前にかつての大女優オデットが現れ、プロデューサー殺しの真犯人は自分だと訴えたのだった。
キャスト 編集
- マドレーヌ - ナディア・テレスキウィッツ[1]
- ポーリーヌ - レベッカ・マルデール[1]
- オデット - イザベル・ユペール[1]
- 無声映画時代の人気女優。『魔笛』が当たり役。モンフェランは人気があったころの運転手であり、再デビューのためにモンフェランと交渉していた。
- ラビュセ判事 - ファブリス・ルキーニ[1]
- 予審判事。
- パルマレード - ダニー・ブーン[1]
- 南フランス出身の建築家で資産家。モンフェランの別荘を年額50万フラン払いの計800万フランで購入したが、モンフェランが死亡したことで750万フラン分の支払いをせずに済んだ。ラビュセ判事とも家族ぐるみの付き合いがある。
- ボナール - アンドレ・デュソリエ
- 大手タイヤ会社の社長。
- アンドレ - エドゥアール・スルピス
- ボナールの息子。マドレーヌの恋人ではあるが働いてはおらず、また会社の資金難とマドレーヌとの生活費捻出に資産家の娘と結婚してマドレーヌを愛人に……という発想をする。マドレーヌが貞操を護るためのモンフェランを殺害したと知ると裁判で証人としてマドレーヌへの愛を語ると共に、資産家の娘との結婚を白紙に戻す。
スタッフ 編集
- 監督・脚本 - フランソワ・オゾン[1]
- 衣装デザイン - パスカリーヌ・シャヴァンヌ[3]
- 配給 - ギャガ[1]
出典 編集
- ^ a b c d e f g h i j k “フランソワ・オゾン監督映画『私がやりました』3人の女が“犯人の座”をかけて争うクライムミステリー”. FASHION PRESS. 2023年10月26日閲覧。
- ^ Elsa Keslassy (2023年1月14日). “Francois Ozon Discusses His ‘Post #MeToo Comedy’ ‘The Crime Is Mine’ (EXCLUSIVE)” (英語). Variety. 2023年10月27日閲覧。
- ^ “フランソワ・オゾンとは20作目、「私がやりました」華やかな衣装をデザイナーが語る”. 映画ナタリー (2023年10月22日). 2023年10月26日閲覧。