秘書省(ひしょしょう)は、中国の古代官制の一つ。蓬山麟台とも称する。

晋朝により設置された秘書寺を前身とする。後に秘書省と改められ、監や丞などの官人を置いた。唐代になると秘書省は太史著作の二極を管轄し、一時期は蓬山麟台と改称された。明代以降は翰林院に統合された。主要業務は経籍の管理など宮中における図書一般の管理である。

秘書省は秘書監(宮中図書館長、従三品)1名、秘書少監(副長官、別名は蘭台侍郎、従四品)2名、秘書丞1名、秘書郎4名、校書郎8名、正字4名、主事1名、令史4名、書令史9名、典書4名、楷書10名、亭長6名、掌固8名、熟紙匠10名、装潢匠10名、筆匠6名の88名が定員である。