立法議会(りっぽうぎかい、トンガ語: Fale Alea, 英語: Legislative Assembly)は、トンガ王国立法府である。

立法議会
Fale Alea
Legislative Assembly
種類
種類
役職
議長
構成
定数26
Current Structure of the Legislative Assembly of Tonga
院内勢力
与党系 (15)
  無所属 (8)
  貴族議員 (4)

野党系 (10)

  無所属 (4)
  貴族議員 (5)

欠員 (1)

  欠員 (1)
選挙
単純小選挙区制枠(17)
間接選挙枠(9)
任命枠(2)
前回選挙
2021年11月18日
議事堂
トンガの旗 トンガヌクアロファ
ウェブサイト
parliament.gov.to

概要 編集

  • 設置年:- 年
  • 任期:4年
  • 定数:28
  • 選挙制度:
    • 17人:人民代表議員(単純小選挙区制
      • 選挙権者:21歳以上のすべての臣民。ただし、男性貴族は選挙権を有しない。納税者であること、読み書きができること、行為無能力者でないことなども条件。
      • 被選挙権者:選挙権者と同条件。ただし、債務不履行者でないこと、国王の下で有給の職を得ていないことも条件。
    • 9人:貴族議員(間接選挙。貴族間の互選)
    • 2人:その他の議員

選挙制度 編集

2006年までトンガでは民主化運動が激化しており、政局の安定が見られなかった。そのため、同年に即位した国王ジョージ・トゥポウ5世のリーダーシップにより政治制度・選挙制度の改革が開始される。2008年選挙には改革が間に合わなかったものの、選挙制度は2010年に大きく変更された。2008年選挙までは9人の人民代表議員、9人の貴族議員、14人の職権議員(枢密院議員と内閣閣僚)という構成だったが、17人の人民代表議員、9人の貴族議員、2人のその他の議員という構成に変更された。人民代表議員の選挙については、5選挙区の単記非移譲式投票から17選挙区の単純小選挙区制へと移行し、更に政党の参加も認められることになった。

最新の国会選挙 編集

立法議会の権限 編集

法律の制定 編集

憲法上、国王と立法議会が法律を制定する権限を有する、と定められている。法律案は、三読会にかけられ、かつ、立法議会で多数決により表決された後、国王に提出される。国王の裁可及び署名を受けた法律案は、法律として発効する(憲法第56条)。 ただし、国王または王室、貴族の称号・相続財産に関する法律は、貴族議員のみが審議・表決することができる(憲法第67条)。また、国王は、法律案の裁可を留保できることになっており、留保された法律案は、次の会期まで再度審議することができない(憲法第68条)。

憲法の改正 編集

憲法改正は、自由の法、王位継承、貴族の称号及び世襲財産に影響を与えないもののみ可能とされる。三読会を通過した後、憲法改正案は国王に提出されるが、枢密院と内閣が全員一致により憲法改正案に賛成した場合のみ、国王は憲法改正案を裁可・署名することができる(憲法第79条)。

議長 編集

国王が議長を任命する(憲法第61条)。

会期 編集

少なくとも12暦月に1回は召集される(憲法第58条)。

定足数 編集

定足数は総議員の2分の1である。定足数に満たない場合は、国王か議長は全議員の出席を命じることができ、命令にもかかわらず出席しない議員は制裁を科され得る(憲法第69条)。

脚注 編集

出典 編集

関連項目 編集

参照資料 編集

  • 列国議会同盟(Inter-Parliamentary Union) (英語)
  • 畑博行解説・訳「トンガ王国(憲法)」荻野, 芳夫、畑, 博行、畑中, 和夫 編『アジア憲法集 第2版』明石書店、2007年。ISBN 978-4-7503-2578-1 

外部リンク 編集