第16軍(だい16ぐん、Deutsche 16. Armee)は第二次世界大戦時のドイツ軍の部隊である。

第16軍
創設 1941年1月15日
廃止 1945年4月18日
所属政体 ナチス・ドイツの旗 ドイツ国
所属組織 ドイツ国防軍陸軍
部隊編制単位
担当地域 フランス
東部戦線
主な戦歴 フランス侵攻
東部戦線
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歴史

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設立後、第16軍はフランス侵攻に参加した。その後、ソビエト連邦侵攻作戦であるバルバロッサ作戦が発動されると、第16軍は北方軍集団に所属した。

1942年1月、第16軍はレニングラード南方のノブゴロド州デミヤンスクで包囲され(デミヤンスク包囲戦)、撤退路を確保するために戦った。しかし、ドイツ総統アドルフ・ヒトラーは撤退を禁じ、1942年4月、退路が確保するまで第16軍の補給は空路に頼っていた。その後、レニングラード包囲戦に参加したが、1944年1月、ソビエト赤軍の反撃に直面した。

1944年2月19日、ソビエト第3バルト方面軍はホルム(Kholm)周辺で第16軍を攻撃する位置まで進撃した。ソビエト第22軍は最初の攻撃で第16軍を撃破、著しい進撃を見せ、第16軍は大損害を負った。

1944年夏、ソビエト赤軍がバグラチオン作戦を発動、第16軍は第18軍と共に、クールラント半島に閉じ込められることとなり、終戦までそこに留まることとなった。その後、第16軍は所属しているクールラント軍集団と共にソビエト赤軍に降伏したが、将兵約180,000名が捕虜となり、強制収容所へ送られ、そのほとんどが帰ることはなかった。

司令官

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着任 離任 階級(当時) 氏名
1940年1月 1943年10月12日 元帥 エルンスト・ブッシュ
1943年10月12日 1944年6月1日 砲兵大将 クリスティアン・ハンセン
(Christian Hansen)
1944年6月1日 1944年9月3日 歩兵大将 パウル・ラウクス
(Paul Laux)
1944年9月3日 1945年3月10日 上級大将 カール・ヒルペルト
(Carl Hilpert)
1945年3月10日 1945年3月16日 歩兵大将 エルンスト=アントン・フォン・クロージク
(Ernst-Anton von Krosigk)
1945年3月16日 1945年5月8日 山岳兵大将 フリードリヒ=ヨープスト・フォルカマー・フォン・キルヒェンジッテンバッハ
(Friedrich-Jobst Volckamer von Kirchensittenbach)[1]

脚注

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