第41装甲擲弾兵旅団 (ドイツ連邦陸軍)

第41装甲擲弾兵旅団「フォアポンメルン」(だい41そうこうてきだんへいりょだん、ドイツ語Panzergrenadierbrigade 41 "Vorpommern")は、ドイツ連邦陸軍旅団の一つ。現在は第13装甲擲弾兵師団の隷下にあり、旅団司令部をトルゲローに置き、旅団隷下部隊はメクレンブルク=フォアポンメルン州に駐屯している。このため「北東の陸軍(Heer im Nordosten)」とも呼ばれる。陸軍組織2010年の改革によりザクセン=アンハルト州シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州から新たな部隊が編入される。旅団はドイツ連邦軍における安定化戦力の一部に指定されている。

第41装甲擲弾兵旅団
創設 1991年4月1日
所属政体 ドイツの旗 ドイツ
所属組織 ドイツ連邦陸軍
部隊編制単位 旅団
兵種/任務 機械化歩兵
人員 約5,000人
所在地 メクレンブルク=フォアポンメルン州 トルゲロー
愛称 Heer im Nordosten
標語 Bereit zu Helfen – Fähig zu Kämpfen – Wir im Nordosten
上級単位 第14装甲擲弾兵師団 - 第13装甲擲弾兵師団
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任務

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旅団は安定化戦力の一部として北大西洋条約機構欧州連合の枠組みで、国防や紛争予防および危機管理のために多国籍関係に基づき部隊を出動させる。また、旅団はNATO加盟国が防衛事態に至った場合は域内防衛のため派兵される。

部隊編制

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歴史

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1990年ドイツ民主共和国国家人民軍(東ドイツ軍)の解体・統合により旅団の歴史は始まる。1991年に国家人民軍地上軍(陸軍)第9戦車師団を母体に第41郷土防衛旅団「フォアポンメルン」として新編され、メクレンブルク=フォアポンメルン州エックジンに司令部を置き同州の防衛を担当することになる。1994年には最後の国家人民軍部隊が統合され、1995年第41装甲擲弾兵旅団に改称し正式に北大西洋条約機構の指揮系統に編入された。1997年にはオーデル川の洪水に出動する。2002年に旅団司令部はエックジンからトルゲローへ移転する。また同じ2002年にはエルベ川の洪水で出動した。

1996年以降、旅団は和平履行部隊(IFOR)平和安定化部隊(SFOR)コソボ治安維持部隊(KFOR)国際連合グルジア監視団など各種の国外任務に就いた。2005年から2006年までは第13次KFOR/欧州連合軍(EUFOR)に参加、2007年から2008にかけては第15次国際治安支援部隊(ISAF)のドイツの運用割り当てに含まれる。2009年には再びコソボに派遣され1年間の任務に就く。

2007年に旅団は第14装甲擲弾兵師団から第13装甲擲弾兵師団に所属変更する。同じ2007年には第803装甲工兵大隊(ハーフェルベルクに駐屯)が第1装甲擲弾兵旅団から編入される。

歴代旅団長

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氏名 着任 離任
1 ハンス=ペーター・フォン・キルヒバッハ陸軍准将
Hans-Peter von Kirchbach
1991年1月4日 1992年3月31日
2 ヴェルナー・ヴィダー陸軍大佐
Werner Widder
1992年4月1日 1994年9月30日
3 エルンスト=ハインリヒ・ルッツ陸軍大佐
Ernst-Heinrich Lutz
1994年1月10日 1998年12月
4 ヴォルフガング・オットー陸軍大佐
Wolfgang Otto
1999年1月 1999年12月
5 ハンス=ローター・ドームローゼ陸軍大佐
Hans-Lothar Domröse
2000年1月 2004年1月31日
6 ヨーゼフ・ニーベッカー陸軍准将
Josef Niebecker
2004年2月1日 2007年8月24日
7 クラウス・フォン・ハイメンダール陸軍准将
Klaus von Heimendahl
2007年7月24日 2009年5月4日
8 ベネディクト・ジマー陸軍准将
Benedikt Zimmer
2009年5月4日 2011年6月30日
9 アンドレアス・マーロー陸軍准将
Andreas Marlow
2011年7月1日 2013年8月23日
10 ユルゲン・ヨアキム・フォン・サンドラート陸軍准将
Jürgen-Joachim von Sandrart
2013年8月23日 2016年1月1日
11 オリバーコール陸軍准将
Oliver Kohl
2016年1月1日 2018年4月10日
12 アンドレアスの渇き陸軍大佐
Andreas Durst
2018年4月10日

脚注

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外部リンク

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