精原細胞
精原細胞は、精子を生産するオスの生殖細胞である精細胞の前駆体である[1]。精祖細胞とも呼ばれる[2][3]。
精原細胞 | |
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表記・識別 | |
MeSH | D013093 |
グレイ解剖学 | p.1243 |
FMA | 72291 |
解剖学用語 |
概要
編集この細胞は、思春期になると栄養をとって肥大し、精母細胞となる。直径は約20μm。この細胞はついで2回の成熟分裂を行うが、ふつうは第1回めの分裂で染色体が半減する(減数分裂)。成熟分裂における核の分裂様式は男女とも同じであるが、細胞質の分裂様式は男女で非常に異なっている。
精母細胞は第1回めの分裂で2個の精娘細胞となり、さらに第2回めの分裂で4個の同じ大きさの精子細胞になる。精子細胞はしだいに成熟・変形して受精能力をもった精子となる。
また、これらは3つのタイプに分けられる。
それぞれの一次精母細胞はDNAを複製し、続いて有糸分裂して2つの半数体の二次精母細胞となる。2つの二次精母細胞は、さらに有糸分裂して2つの精子細胞(半数体)となる。
出典
編集- ^ “Spermatogonium - definition”. Biology-Online.org. 2011年12月21日閲覧。
- ^ 著者: 窪田宜夫、岩波茂「放射線生物学」医療科学社 2008年 p39
- ^ 近藤真治 「生物学英単語500」三修社 2018年 p50