精原細胞は、精子を生産するオスの生殖細胞である精細胞前駆体である[1]精祖細胞とも呼ばれる[2][3]

精原細胞
睾丸の胚上皮。1 基底膜, 2 精原細胞, 3 一次精母細胞, 4 二次精母細胞, 5 精子細胞, 6 成熟した精子細胞, 7 セルトリ細胞, 8 密着結合 (血液精巣関門)
ブタの精巣柔組織の組織断面。1 精細管膜, 2 精子細胞, 3 精母細胞, 4 精原細胞, 5 セルトリ細胞, 6 筋線維芽細胞, 7 ライディッヒ細胞, 8 毛細血管
表記・識別
MeSH D013093
グレイ解剖学 p.1243
FMA 72291
解剖学用語

概要

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この細胞は、思春期になると栄養をとって肥大し、精母細胞となる。直径は約20μm。この細胞はついで2回の成熟分裂を行うが、ふつうは第1回めの分裂で染色体が半減する(減数分裂)。成熟分裂における核の分裂様式は男女とも同じであるが、細胞質の分裂様式は男女で非常に異なっている。

精母細胞は第1回めの分裂で2個の精娘細胞となり、さらに第2回めの分裂で4個の同じ大きさの精子細胞になる。精子細胞はしだいに成熟・変形して受精能力をもった精子となる。

また、これらは3つのタイプに分けられる。

  • A(d)型 - 暗い核を持ち、常に精子を供給できるように細胞が複製する。
  • A(p)型 - 淡い核を持ち、有糸分裂してB型細胞となる。
  • B型 - 分裂して一次精母細胞となる。

それぞれの一次精母細胞はDNAを複製し、続いて有糸分裂して2つの半数体の二次精母細胞となる。2つの二次精母細胞は、さらに有糸分裂して2つの精子細胞(半数体)となる。

出典

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  1. ^ Spermatogonium - definition”. Biology-Online.org. 2011年12月21日閲覧。
  2. ^ 著者: 窪田宜夫、岩波茂「放射線生物学」医療科学社 2008年 p39
  3. ^ 近藤真治 「生物学英単語500」三修社 2018年 p50

関連項目

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