紀 全吉(き の またよし、生没年不詳)は、平安時代初期の貴族。姓は朝臣。官位は従五位上・主殿頭。
仁明朝後期の承和14年(847年)従五位下・主殿頭に叙任される。
その後は主殿頭を務める一方で、文徳朝後期の斉衡3年(856年)には右近衛少将を兼ねる。天安2年(858年)8月に文徳天皇が崩御した際には、左近衛少将・良岑清風とともに将監・将曹・近衛らを率いて皇太子・惟仁親王の直曹に陣取った[1]。同年9月には右近衛少将を解かれて、引き続き主殿頭を務めている。
注記のないものは『六国史』による。