紀 千世(き の ちよ)は、奈良時代から平安時代初期にかけての貴族。官位は従五位下・弾正弼。
天応元年(781年)桓武天皇の即位後まもなく従五位下に叙爵。同年兵部少輔に任ぜられると、延暦2年(783年)中衛少将と桓武朝初頭は武官を歴任する。延暦4年(785年)民部少輔、次いで豊後守に任ぜられ地方官に転じる。
延暦16年(797年)刑部少輔、延暦18年(799年)弾正弼と桓武朝末にかけて再び京官を歴任している。
『六国史』による。