総説分別経[1](そうせつふんべつきょう、: Uddesavibhaṅga-sutta, ウッデーサヴィバンガ・スッタ)とは、パーリ仏典経蔵中部に収録されている第138経。『分別観法経』(ふんべつかんぽうきょう)[2]とも。

類似の伝統漢訳経典としては、『中阿含経』(大正蔵26)の第164経「分別観法経」がある。

釈迦カッチャーナ迦旃延)が、比丘たちに、観法に関する仏法を説く。

構成

編集

登場人物

編集

場面設定

編集

ある時、釈迦は、サーヴァッティー舎衛城)のアナータピンディカ園(祇園精舎)に滞在していた。

釈迦は比丘たちに、観法に関する説法として、意識を外へ散乱させないこと、内に執着させないこと、恐れないことなどを説いていく。

釈迦が去った後、意味が理解できなかった比丘たちは、それをカッチャーナ(迦旃延)に尋ね、彼は比丘たちに説明する。

その話を聞いた釈迦はカッチャーナを讃える。

比丘たちは歓喜する。

日本語訳

編集
  • 『南伝大蔵経・経蔵・中部経典4』(第11巻下) 大蔵出版
  • 『パーリ仏典 中部(マッジマニカーヤ)後分五十経篇II』 片山一良訳 大蔵出版
  • 『原始仏典 中部経典4』(第7巻) 中村元監修 春秋社

脚注・出典

編集
  1. ^ 『南伝大蔵経』、『パーリ仏典』片山
  2. ^ 『原始仏典』中村

関連項目

編集

外部リンク

編集